ドジャース、継投失敗で地区シリーズ敗退 救援カーショーがまさかの2被弾

 「ナ・リーグ地区シリーズ・第5戦、ドジャース3-7ナショナルズ」(9日、ロサンゼルス)

 ドジャースが同点の延長十回に4番手ジョー・ケリー投手がナショナルズのケンドリックに勝ち越し満塁弾を浴びてシリーズ2勝3敗で敗退。昨季まで2年連続ワールドシリーズ進出の強豪が姿を消した。ナショナルズは05年にワシントンに創設されて以来、初めてリーグ優勝決定シリーズ進出。同点の八回に3番手で登板したドジャースの前田健太投手は1回無失点、3奪三振だった。

 マウンド上のカーショーが口を半開きにして信じれれないという表情を見せた。八回だった。2点リードの七回2死一、二塁から2番手で登板し、空振り三振でピンチを脱した左腕は、イニングまたぎで迎えた先頭レンドンに1ボールから低めの143キロ直球を左翼席に運ばれると、続くソトには甘く入ったスライダーを中越え本塁打。わずか3球で2点を失い、ぼうぜん自失。まさかの展開に地元ファンの落胆の声と不満の声が渦巻く中、エース左腕は静かにマウンドを降りた。

 必勝継投策が失敗に終わったロバーツ監督は3番手で前田を起用する。六回にブルペンで準備しながら出番のなかった右腕だったが、抜群の集中力で3者連続空振り三振の離れ業をやってのける。宝刀スライダーでケンドリック、ジマーマン、ゴームズのバットに空を切らせ、雄たけびを上げた。試合の流れを取り戻す魂のピッチングだった。

 しかし、勝利の女神がほほ笑まなかった。4番手ケリーがイニングまたぎとなった延長十回に無死満塁の窮地に追い込まれ、ここまで4打数無安打だったケンドリックに満塁弾を浴びる。ドジャース打線に4点差をはね返す力は残っていなかった。

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