エンゼルス2投手でノーノー達成 勝利後は急死した同僚をマウンド上で偲ぶ感動シーン

 試合後、マウンドにスカッグス氏の背番号45のユニホームを置き見つめる大谷(左端)らエンゼルスの選手
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 「エンゼルス13-0マリナーズ」(12日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(25)は後半戦最初の試合となったマリナーズ戦に「3番・指名打者」で出場し、4打数1安打1四球、1得点。メジャー自己最長タイの8試合連続安打で打率を・302とした。

 試合は初回にトラウトの29号2ランで先制すると、マリナーズ先発リークを攻め立て、打者13人で一挙7点を奪う猛攻。大谷も左前打でつなぎ、後続の連打でホームを踏んだ。二回以降も着々と加点し、七回にはアップトンの4号2ランで13-0とした。

 6月30日以来となるホーム開催試合。試合前には2日に遠征地のテキサスで急死したスカッグス投手(享年27)の追悼式が行われ、場内大型スクリーンに生前の映像が流されたほか、背番号にちなみ45秒の黙とうがささげられた。選手たちは同選手の名前と背番号の入ったユニホームでプレー。初回の猛攻に本拠地は熱狂した。

 奮闘したのは野手たちだけではなかった。オープナーで先発した中継ぎのコールが2回を6人で片付けると、2番手で登板したペーニャが快投を披露する。八回までに7三振を奪い、許した走者は四球による1人だけ。九回も三人で片付け、継投によるノーヒットノーランを達成してみせた。

 試合後はベンチ前で歓喜の輪を作り、それぞれハイタッチやハグで快挙を祝福。その後、全員でマウンドに集まり、使用した背番号45のユニホームを脱いでマウンド上に広げて故人を偲んだ。

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