大谷もびっくり!?敵軍二刀流から犠飛 二塁から同僚が快足生還し満面笑み

レッズ戦の5回、左前打を放つエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス5-1レッズ」(25日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、七回の打席でレッズの二刀流マイケル・ロレンゼン投手(27)と初めて対戦し、左犠飛だった。一回は三ゴロ、三回は左飛、五回は左前打。

 中継ぎと外野を兼任し、昨季は打率・290(31打数9安打)、4本塁打を記録している右腕との初対決は3点リードの七回1死二塁の好機だ。2ボールから外角153キロ直球を左翼フェンスのアンツーカーまで飛ばしたが、打球は左翼手に好捕された。

 本拠地が大きくどよめいたのはここからだ。左翼手がバランスを崩し、返球する意思を示さなかったのを見て、二塁走者トバーが一気に加速。三塁を蹴って貴重な追加点を奪った。同僚の好走塁に大谷もベンチ前で万歳。生還した仲間を笑顔で迎えた。

 指名打者制のないナ・リーグ球団との交流戦などのため、5試合ぶりのスタメン出場となった大谷。3都市11試合の遠征をへて、2週間ぶりに戻ってきた本拠地を沸かせたのは五回だ。2打席無安打に抑えられていた右腕マーレに対し、カウント1-2と追い込まれながら4球目、外角高め146キロを左前へはじき返した。内野陣全体が右へ寄る“大谷シフト”を敷く中、逆方向へ三遊間に位置した三塁手の左を破る一打だった。代打で右前打を記録した23日のカージナルス戦に続いて2試合連続安打とした。

 この日は初回の打席で三ゴロ。先頭ラステラの本拠地13年ぶりとなるランニング本塁打、トラウト三振の後の打席はカウント1-2と追い込まれた後、外角150キロ速球にバットを伸ばすようにして二、三塁間へ打ち返し、快足を飛ばしたが、シフトを敷いた三塁スアレスのランニングスローにわずかに及ばなかった。

 4-1の三回2死走者なしの打席は左飛。1ボールからの2球目、甘く入った129キロカーブを鋭く左方向へはじき返したが、速度174キロ、飛距離110メートルの打球はフェンス前で左翼手のグラブに収まった。

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