大谷、五回に“オオタニ・シフト”破る技あり左前打

 試合前に打撃練習をする大谷(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス-レッズ」(25日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、五回の打席で左前打を放った。代打で右前打を記録した23日のカージナルス戦に続く2試合連続安打。

 指名打者制のないナ・リーグとの交流戦などのため、5試合ぶりのスタメン出場となった大谷。3都市11試合の遠征をへて2週間ぶりに戻ってきた本拠地を沸かせたのは五回だ。2打席無安打に抑えられていた右腕マーレに対し、カウント1-2と追い込まれながら4球目、外角高め146キロを左前へはじき返した。内野陣全体が右へ寄るシフトを敷く中、三遊間に位置した三塁手の左を抜く、シフト破りの一打だった。

 初回は先頭ラステラの本拠地13年ぶりとなる同点ランニング本塁打、トラウトが三振に倒れた後の打席で三ゴロ。カウント1-2と追い込まれた後、外角150キロ速球にバットを伸ばすようにして二、三塁間へ打ち返し、快足を飛ばしたが、シフトを敷いた三塁スアレスのランニングスローにわずかに及ばなかった。

 4-1の三回2死走者なしの打席は左飛。1ボールからの2球目、甘く入った129キロカーブを鋭く左方向へはじき返したが、速度174キロ、飛距離110メートルの打球はフェンス前で左翼手のグラブに収まった。その衝撃はマウンド上のマーレがマウンド上でガックリ肩を落とし、マウンドを蹴って悔しがるほどだった。

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