引退報道のイチロー、八回守備で退く ナインと抱擁 日本がい旋試合は快音なく…
「アスレチックス-マリナーズ」(21日、東京ドーム)
「9番・右翼」で開幕から2試合連続でスタメンに名を連ねたマリナーズのイチロー外野手は八回の守備で交代し、4打数ノーヒットに終わった。日本でのがい旋試合は2試合を6打席無安打1四球で終えた。45歳のレジェンドに対しては「この試合を最後に第一線を退く」などとMLB公式サイトが伝えた。イチローも試合後、記者会見を行うことがアナウンスされている。
八回の守備に就いたイチローだったが、交代が告げられると、手を振って観客にあいさつ。そして一度守備に就いていたナインもベンチ前に戻り、イチローを出迎えた。試合は一時中断し、エースのヘルナンデスらチームメートや首脳陣とベンチ前で抱き合った。
イチローは第1打席は二回にヒーリーの2ランで先制した直後の2死走者なし。右腕のエストラダに対して2ボール1ストライクから122キロの変化球にタイミングを外され、三邪飛に倒れた。
第2打席は四回2死走者なしの場面。再びエストラダと対して、カウント1ボール2ストライクから122キロの変化球を捉えたが、二ゴロに終わった。
七回無死二塁の場面で迎えた第3打席は右腕ソリアとの対戦。地鳴りのような大きな歓声と手拍子による盛大な「イチロー」コールに包まれた。カウントカウント2-2からの137キロ外角高めの変化球に手が出ず、見逃し三振に倒れた。
4-4の同点で迎えた八回の第4打席では、2死二塁の勝ち越し機で右腕トリビノと対戦。カウント1-2からの144キロの動くボールを打っていくと、打球は遊撃へのゴロ。快足を飛ばしたが、アウトとなり、八回の守備で交代した。
MLBの公式サイトは「Ichiro to announce retirement today」(イチローが今日引退発表へ)との見出しで伝えた。
また、この試合でメジャー初登板初先発した菊池雄星投手は91球を投げ、4回2/3を4安打2失点、3奪三振、1四球で勝ち負けつかず。イチローがベンチへと下がると、目に涙を浮かべ、感慨に浸っていた。