菊池雄星、メジャー初登板初先発白星ならず…あと1死で勝利投手権利も無念の交代
「アスレチックス-マリナーズ」(21日、東京ドーム)
マリナーズの菊池雄星投手が、メジャー初登板初先発を勝利で飾ることはできなかった。五回途中、勝ち投手の権利まであと1死のところで降板した。
凱旋(がいせん)登板初球は、セミエンに対して、146キロのストレートを真ん中低めに投じてのストライク。フルカウントからセミエンの打球は一塁方向への緩いゴロとなり、これを捕球した菊池は自ら一塁を踏んでアウトにした。
2番・チャプマンはスライダーで空振り三振。続くピスコッティは右翼への飛球となり、これを「9番・右翼」でスタメン出場したイチローが捕球し、菊池は初回を三者凡退で終えた。
四回までは1安打無失点の好投。味方から3点の援護も受けた。しかし、勝利投手の権利が懸かった3点リードの五回に最大のピンチを招いた。先頭打者からの連打で一、二塁とされ、その後は2死まで取ったが、1番のセミエンに中前への適時打を許し、2死一、二塁となったところで交代を告げられた。
結局、菊池は91球を投げ、4回2/3を4安打2失点、3奪三振、1四球で勝ち負けつかず。
また、引退報道のあったイチローが八回の守備からベンチへ下がると、「頑張って」と声を掛けられ、涙。肩を震わせていた。