イチロー それは引退セレモニーのような光景だった【20日の試合VTR】
3枚
「アスレチックス-マリナーズ」【20日の試合から】
「9番・右翼」で先発したマリナーズ・イチローは、四回の守備からベンチに退いた。イチローだけが右翼の守備に就き、ほかの選手は見守る。その直後、交代が告げられた。
メジャー流のリスペクト。日本では見慣れない光景にざわめきが起こり、すぐに万雷の拍手が球場を包んだ。両軍ベンチの首脳陣、選手がスタンディングオベーションで拍手を送る。まるで引退セレモニーのような光景だった。ナイン、サービス監督とハグ。背番号「51」の表情が緩んだ。
球場を後にする際、イチローは2打席で交代だと試合前に知っていた、と話した上で、チームメートのハグ(抱擁)についてこう反応した。
「それは分からなかったですね。でも、あれ、日本のファンの人はねえ、どうなんだろう。アメリカではよくやるけど、ちょっと戸惑っただろうね」