イチロー交代に“粋な演出” ベンチ前で首脳陣、内野陣も出迎え

 「マリナーズ-アスレチックス」(20日、東京ドーム)

 マリナーズ・イチローが四回の守備で退いた。交代時には“粋な演出”が繰り広げられ、日本のファンも沸いた。

 最後までファンを魅了した。浮かべていた晴れ晴れとした表情が、日本で迎えた開幕戦への充実感を漂わせる。一度は四回の守備に就いた。それでも、自らの交代を知ったイチローが右翼の守備位置から引き揚げる。一身に受ける日本ファンから巻き起こった万雷の拍手。それに合わせて内野陣も一同に三塁ベンチ前へ。チームメートや首脳陣の一人一人と抱き合い時折、笑顔を見せながら、ねぎらいの言葉を交わし合った。

 打席では鋭い打球を飛ばす度、客席からどよめきの声が響いた。1点リードで迎えた四回無死一塁の第2打席。4球連続のファウルで粘った後、フルカウントからの9球目。冷静にボール球を見極めて四球で塁に出ると、球場は割れんばかりの拍手に包まれた。その後、ハニガーが右犠飛を放ち、貴重な追加点を呼んだ。

 第1打席は凡退。それでも直後にチームは逆転に成功した。2点ビハインドで迎えた三回無死二塁。スタンドから自然と巻き起こった「イチローコール」を背に受けながら、相手先発・ファイヤーズの高め直球に反応した打球は二飛。ただ、次打者のゴードンが二塁への適時内野安打を放ち、マリナーズが1点を返した。

 さらに、その後、2死満塁としてサンタナが右翼席へ満塁本塁打を放ち逆転に成功した。

 この日は「9番・右翼」で先発出場したイチロー。試合前にスタメンがアナウンスされると、ひときわ大きな拍手が巻き起こった。

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