菊池雄星「久しぶりの感覚」志願の居残り練習でスライダー改善
「マリナーズ春季キャンプ」(14日、ピオリア)
マリナーズの菊池雄星投手(27)が全体練習後、自ら首脳陣に申し出てキャッチボールを行った。前日のブルペンで納得できなかったスライダーの改善をテーマに平地で約50球を投げ、「昨日よりいい感覚をつかめました」と話した。
キャンプ3日目となったこの日の練習は小雨の影響で予定より短縮され、わずか40分で終了。選手たちが次々とクラブハウスへ引き揚げていく中、菊池はフィールドに残って投球練習を始めた。
「昨日のミーティングの時とかに監督、コーチから必要であれば全体練習が終わったらキャッチボールをしていいよっていう話をされてたので事前にやろうと決めてました」
通訳のノバック氏を座らせて約50球。「今日のテーマはスライダーだった」。キャンプイン後初めて入った前日のブルペンで思い通りに投げられなかった球種。「握りを変えてというか、(指の位置を)少しずらした。今日はよかったと思います。スピンが弱かったんでスピンをかけられるような握りを今、探しているところです」。約15分間の真剣勝負。「日本ではほとんど握りを変えることはやってないですね。ずっと同じ握りでやってましたけど、そういう意味では久しぶりの感覚かなと思います」と言った。
浮かんだ課題をつぶしていく作業。「繰り返しながらやるしかないですね。必要な行程かなとは思いますけど」。先発陣の柱として期待されている左腕が試行錯誤を重ねて開幕に備える。