西武からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す菊池雄星投手（２７）が１１日、複数球団から熱烈なラブコールを受けた。

　移籍先の有力候補に挙がっているジャイアンツのボウチー監督は「私からはあまり話せない」としながらも、すでに映像で投球を確認していることを明かし、「素晴らしい投手だ」と絶賛。現役最多、歴代１１位のメジャー通算１９２６勝、世界一３回の名将は「彼を獲得できたチームは幸運だ。それが我々であってほしい」と控えめな口調の中に、獲得への強い気持ちをのぞかせた。

　ヤンキースのキャッシュマンＧＭは菊池の代理人のボラス氏と接触したことを認め、「候補として語るだけの価値がある」とした。ジ軍と同じ西海岸に本拠地をもつマリナーズのディポトＧＭは地元メディアに「彼は本物。年齢的にもこのチームに適している」と猛アピール。来年１月３日の交渉期限を前に、早くも争奪戦の様相を呈している。