大リーグのサイ・ヤング賞（最優秀投手賞）が１４日に発表され、ナ・リーグでメッツのデグロムが先発投手としては史上最少の１０勝で初受賞した。打線の援護に恵まれずに勝ち星は伸びなかったが、防御率はリーグで断然トップの１・７０。１位票を３０票のうち２９票集め、２年連続受賞中で今季１８勝のナショナルズ・シャーザーを抑えた。

　デグロムは３０歳の本格派。何とか２桁勝利に届いたが、フルシーズンの先発投手としては１０年に受賞したヘルナンデス（マリナーズ）の１３勝を下回った。ただ、投球内容は圧倒的。味方が点を取れなくても「とにかくチームに勝つチャンスを与えることだけ考えていた」と気持ちを切らさず、栄誉で報われた。

　ア・リーグはレイズの先発左腕スネルが初選出。メジャー３年目の２５歳で、２１勝と防御率１・８９はともにリーグトップだった。同賞は全米野球記者協会の投票で決まり、投票はプレーオフ前に実施された。