米大リーグのワールドシリーズ（ＷＳ＝７回戦制）は２３日（日本時間２４日）にボストンで開幕し、３０年ぶり７度目の制覇を狙うドジャース（ナ・リーグ）と５年ぶり９度目の頂点を目指すレッドソックス（ア・リーグ）が対戦する。ＷＳで両球団が顔を合わせるのは１９１６年以来、１０２年ぶり２度目。第１戦はドジャースがカーショー、レッドソックスはセールと、ともにエース左腕が先発する。

　ドジャースの前田健太投手（３０）が２年連続の大舞台を前に、揺れる胸の内を明かした。初出場で頂点にあと一歩届かなかった昨年はかつてない重圧を味わっただけに「正直、憂鬱（ゆううつ）な部分もある」と漏らす。一方で、頂点を懸けた戦いに向け「すごく選手として幸せだし、去年の悔しさを晴らすチャンス」と前向きな言葉も並べた。

　抜群の安定感を見せた昨季と違い、今プレーオフはここまで５試合、３回２／３で２失点とやや安定感に欠ける。「投げられるか、メンバーに入れるかもまだ分からない」と慎重な姿勢を示しながら「今年こそは、という思いでみんな１年間戦ってきた。その思いをチーム一丸となってぶつけられたらいい」と意気込みを口にした。