大谷翔平、3割&20発&10盗塁に王手「1打席を大事にしたい」今季はトラウトら4人

 「エンゼルス2-5レンジャーズ」(10日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「5番・指名打者」で出場し、4打数2安打1打点、1盗塁だった。8試合連続安打、シーズン19度目のマルチ安打で打率は・294。チームは敗れて連勝は4で止まった。

 判定に思わず、声を上げたのはセーフを確信していたからだ。4点を追う四回。先頭で左腕マイナーから右中間二塁打を放ち、8試合連続安打とした大谷が1死から果敢に三塁を狙った。

 「一つでも多く先の塁に行く可能性にチャレンジするのはすごく大事なことだと思う」

 捕手の肩とのスピード勝負はきわどいタイミングのプレーになった。三塁塁審の判定はアウト。すかさずエンゼルスのソーシア監督はビデオ裁定を要求した。1分26秒に判定は覆り、今季9個目の盗塁が記録された。

 今季の大谷はすでに投手として10試合に登板しており、9盗塁との同時達成は1915年のシスラー(ブラウンズ)以来、103年ぶり。埋もれていた歴史を掘り起こすと、後続の適時打でホームを踏んでチームに1点目をもたらした。

 1-4の七回2死一、三塁の好機では、大谷対策として投入された変則左腕クラウディオがフルカウントから投じたシンカーを左前へ運んだ。

 「左方向には意識してなかったですけど、どの球種が来ても対応できるように準備はしようかなと思ってました」

 19度目のマルチ安打で三塁走者のトラウトが生還。チームの2得点にしっかり絡んでみせた。

 試合前には週間MVP受賞の朗報が届いた。4月1週目に続く2度目の受賞に「すごくうれしいんですけど、やっぱり、ポストシーズンを狙える位置で取れれば、もっとうれしいとは思う。厳しい状態ですけど、その中でも頑張っていきたい」と、低迷するチームでプレーすることに複雑な気持ちをのぞかせた。

 開幕から左投手に対する結果を残せず、1割台が続いていたが、9月の対戦成績は2本塁打を含む15打数6安打で打率4割。「(対戦する)量が多くなってきてるので、その分、進歩するんじゃないかと思います。このまま行けるように頑張ります」と話した。

 大谷の今季成績は打率・294、19本塁打、9盗塁。10日現在、同僚のトラウト、ベッツ(レッドソックス)、イエリチ(ブルワーズ)、マチャド(ドジャース)の4人しかメジャー到達していない打率3割、20本塁打、10盗塁は目の前まできている。「1打席1打席、どういうふうな取り組み方で結果を出せるかを考えるのはすごい大事。右、左を考えずにその打席を大事にしたいと思います」。残り18試合。大谷は最終戦まで前に進み続ける。

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