大谷、7月から鮮やかV字回復「1カ月でかなりレベル上がった」8月チーム三冠王
「アストロズ-エンゼルス」(1日、ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)はあす2日(日本時間3日)の約3カ月ぶりとなる先発登板に備えてスタメンを外れた。試合前の打撃練習には参加せず、キャッチボールと異例のブルペン投球練習で調整した。
8月最後の試合となった前日は対左腕11打席(3四死球を含む)ぶりのヒットとなる三塁内野安打を記録。3点リードの九回無死一、二塁の好機にはきわどいコースをしっかり見極めて四球を選び、チャンスを広げた。
8月の月間成績は打率・328こそ4月のそれを下回ったが、6本塁打と18打点は月間自己最多。堂々のチーム月間三冠王(打点は1位タイ)で、出塁率・423と長打率・672もトラウトらを上回り、チーム1位だった。
右肘の故障から打者限定で復帰したのが7月3日。約1カ月のブランクは否めず、7月の月間打率は自己ワーストの・203。シーズン打率も初めて2割6分を割ったが、月が変わって鮮やかなV字回復。大谷は「継続して出ていればそれなりに見えることがある。バッターとしてはこの1カ月でかなりレベルが上がったという実感がある」と胸を張った。
あす2日の同カードで3カ月ぶりに投手として復帰する。前日はブルペンで24球を投げて調整した大谷はこの日、およそ15分のキャッチボールの後に連日のブルペン入り。捕手を務めたのは水原通訳だったため、全力ではなく、球種も直球だけだったが、傾斜からの感覚を確かめながら13球。マウンドの下からも投球するなど、準備に余念がなかった。
8月は打者としての能力を発揮した大谷が、9月は再び、二刀流で見る者を魅了する。