マイナー生活12年の苦労人がデビュー戦4打点 エンゼルス史上初の快挙

 「エンゼルス12-8ホワイトソックス」(26日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「2番・指名打者」で出場し、5打数無安打。前日の試合で五回に9号2ランを打った後は7打席連続で快音がなく、打率を・270とした。チームは16安打12点で大勝。2連勝で勝率を5割に戻した。

 試合後に三塁側ベンチ前で行われたヒーローインタビュー。仲間からのゲータレードシャワーを笑顔で浴びたのは、「8番・捕手」でメジャーデビューを果たしたフランシスコ・アルシア(28)だった。

 マイナー生活12年。3つの球団を渡り歩き、584試合でプレーしてきた苦労人に朗報が届いたのは前日の夜。3Aの試合のラインアップを外され、不安が頭をよぎったが、その後にメジャー昇格を告げられ「泣いた」と言う。ほぼ不眠状態でデーゲームの球場入り。この日朝にアストロズへのトレードが発表された正捕手マルドナドに代わり、いきなりスタメンで起用されたことに驚きながらも5投手を懸命にリード。打っては1点リードの七回に勝利を決定づける3ラン、続く八回の左前適時打と合わせて4打点。デビュー戦の4打点は大谷さえも成しえなかった球団史上初の偉業だった。

 ベネズエラで生まれ、9月で29歳になる。試合後のクラブハウスで日米メディアに取り囲まれたオールド・ルーキーは開口一番、「最高です」と満面笑み。ホームランボール、そして、この日のラインアップカードを手渡され、「素晴らしい瞬間だった。ずっとこの時を待っていた」としみじみ語った。

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