大谷「いいスイングできた」メジャー198勝右腕から二塁打もチームは完敗

アストロズ戦の9回、右翼線に二塁打を放つエンゼルス・大谷。投手シップ=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス0-7アストロズ」(21日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「5番・指名打者」で出場し、4打数2安打。前回5月16日の初対戦で4打数無安打3三振だったバーランダーから四回に右越え二塁打を放つなど、2本の二塁打で後半戦初、今季11度目のマルチ安打。打率を・283とした。しかし、チームは好機を生かせずに完敗。開幕戦以来となる借金1となった。

 結果を残した満足感と1点も取れずに敗れた悔しさ。試合後の大谷の表情から複雑な胸中が垣間見えた。

 前回の対戦で完璧に封じられた35歳のベテラン右腕との再戦。快音を響かせたのは四回だ。2球連続で高めのボール球を見送った後、内角153キロの直球にバット一閃。初速171キロの打球が右翼手の頭を越えていくのを見ながら、滑り込むことなく、二塁に達した。続く六回の打席でもカウント2-1から高めの153キロを強振。初速173キロの鋭い打球を放ったが、今度は右翼手の正面。右飛に倒れたが、「何回かいいスイングができたかなと思う」と振り返った。

 悔しさをにじませたのは0-0の二回無死一塁の打席の初球だ。敵軍内野陣は右へ寄り、三塁線を空ける“大谷シフト。外角球を投手の左へ転がし、セーフティバントを試みたが、バーランダーの素早いフィールディングで二塁封殺。意表を突いたメジャー移籍後初バントは実を結ばず、「1打席目がもっといい打席にできればまたちょっと違う展開にもっていけた」と話した。

 今季10勝目、メジャー通算198勝目を挙げたこの日の右腕の印象は「見る限り、絶好調に見えました」と大谷。6度目の打席で快音を響かせたことには「前回の対戦ではまったく自分のスイングができなかった。何をするかって言われたらちょっと難しいですけど、毎回毎回、次の打席がもっとよくなるように、と考えますし、そうやってちょっとずつでも進んでいけるかなと思ってます」と話した。

 この日は3度、得点圏に進んだが、一度もホームを踏むことはできなかった。初めて二塁ベース上でから見たバーランダーの投球を大谷はこう表現した。

 「ランナーがいてもいなくても終始ボールは強いですし、投げる(べき)ところにしっかり投げていますし、そこはトップクラスのピッチャーという感じがした。後ろから見るのもすごい勉強になる。点を取れればよかったですけど、なかなかそういうところでしっかり抑えるのはさすがじゃないかなと思います」。

 バーランダーが登板した試合は2連敗。あすの3連戦最終戦のほかに8月30日から9月2日の4連戦、9月21日から23日の3連戦の2カードが残されている。次はチーム全体で攻略し、勝利をもぎ取りたい。

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