大谷「アメリカに来て一番力んだ」イチローにいいところ見せようと…
「エンゼルス5ー0マリナーズ」(4日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が「5番・指名打者」で出場し、4打数2安打1四球、1打点1得点。2戦連続、6度目のマルチ安打で打率を・339とした。同僚のアルバート・プホルス内野手(38)が五回の右前打でメジャー32人目の通算3000安打を達成した。チームは4連勝を飾った。
どの選手よりも大きな敵地ファンのブーイングを受けながら2つの快音を響かせた。四回無死一塁の打席は中前打でつなぎ、後続の先制適時打をおぜん立て。自身も2点目のホームを踏んだ。五回2死二、三塁の好機では相手の決め球チェンジアップを逆方向へ左越え二塁打で打点をマークした。
マリナーズには憧れ続けるイチローがいる。試合前に初めてメジャーのフィールドで言葉を交わした大谷は「ヘンな感じがしました」と率直な感想。打席での心境を「野球教室に来た小学生がすごく張り切っていいところを見せよう、そういう気持ちだった」と明かした。
打席では緊張しない、と言い続けている大谷だが、空振り三振を喫した二回の第1打席は「アメリカに来て一番力んでスイングした」と告白。しかし、2打席目以降は対応力の高さを証明する2本の安打。「自分の持ち味というか、出せるものは出せたと思う」とにこやかに話した。