アストロズ4番、体感した大谷の163キロを語る「衝撃的だった」

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)がメジャー4度目の登板となった24日(日本時間25日)のアストロズ戦で先発投手では今季最速となる101マイル(約163キロ)を2度、計時した。2球はいずれも五回、4番ジョシュ・レディック外野手(31)を迎えた時だった。大谷の剛速球を体感したメジャー10年目のベテランは何を感じたのか、話を聞いた。

 大谷がリミッターを解除したのは、9番のフィッシャーに2ランを許し、1点差に詰め寄られた五回、2死一塁の場面だ。レディックへのカウント1-1からの3球目(見逃しストライク)とフルカウントからの6球目(ファウル)だった。

 最後は142キロのフォークで右飛に打ち取った大谷は試合後、移籍後自己最速球を投げたことについて「勝手に」と言った後、「いいシチュエーションで、やっぱり、点をあげたくなかったりとか、素晴らしいバッターが並んでいる中で自分のもっているもの、またはそれ以上のものを出したいという気持ちじゃないかなと思う」と自己分析した。

 その言葉を伝え聞いたレディックは「試合最大のヤマ場」と表現。打席内で体感した大谷の投球の印象を「素晴らしかった。投げてきた球は衝撃的だったし、躍動感があった」と語った。

 その日、対戦したのは3度。初打席となった二回は先頭でカウント2-2から140キロスプリットに空振り三振。続く三回2死一塁の打席はワンストライクから162キロ直球を空振りし、続く147キロのスプリットにバットが空を切った。昨季MVPの2番アルテューベとともに3打数無安打、2三振だった。

 三回の打席でも大谷の100マイル(約161キロ)を2球、体感しているレディックは直球について「いい動きをしていた。スライドステップ(クイックモーション)も速かったし、とらえるのが難しかった」と、球速だけでなく、走者を置いた場面で大谷が見せたテクニックにも幻惑されたことを明かした。

 決め球のフォークはどうか。五回の打席では直球同様、メジャー自己最速となった148キロのフォーク(結果はワンバウンドのボール)も見ているベテランは「スプリット(フォーク)は嫌なボールですね。落差が大きいのでかなりいいスイングをしないととらえられない」と話した。

 次回の対戦は5月14~16日の3連戦。「今回の対戦が次に役立ってほしいけど、相手だってゲームプランを変えてくるだろうし、それに対して僕たちも準備しないといけない」とレディック。「このままいけば、かなりいい成績を残すだろうね」。23歳がもつ能力を目の当たりにした10年選手が太鼓判を押した。

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