【一問一答】大谷翔平 「夢が実現したと思った瞬間一度もない」

バッテリー組のキャンプ初日を終え、会見に臨む大谷(撮影・小林信行)
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 エンゼルスの大谷翔平選手(23)が14日(日本時間15日未明)、アリゾナ州テンピの球団施設でバッテリー組のキャンプ初日を迎えた。

 投手陣の練習後には捕手陣のフリー打撃に加わる二刀流調整を敢行。この日はブルペンには入らなかったが、フリー打撃ではセンター左へ推定130メートルの一撃を披露し、ソーシア監督ら首脳陣や捕手たちを沸かせた。練習後にはキャンプ施設近くのホテルで約150人の日米報道陣を前に記者会見を行った。一問一答は以下の通り。

 -キャンプ地入りからこの日までの5、6日はどんな生活を?

 「そんな日本と変わったことはやってないんですけど、一緒にゴルフやったりバスケットボールやったり、色々と楽しんでるかなと思います」

 -メジャーのキャンプは日本よりも練習量が少ないが。

 「ここから始まって、慣れて、トレーナーの人と(考えを)シェアしながら練習量を増やしていくなら増やしていくでいいし、限られた中で工夫してやれば問題ないかなと思います」

 -通訳に水原一平さんを選んだ理由は?

 「5年間一緒に(日本ハム)ファイターズでやってきて僕自身とても信頼していますし、そういう方にやってもらえるというのはすごく心強いんじゃないかなということで」

 -記者会見やミーティングなどが続く中でこの日、体を動かして感じたことは?

 「基本的に野球の部分は何も変わらないので自分の持ってるものをしっかりグラウンドの中で発揮できれば、自分をアピールできるんじゃないかなと思っています」

 -二刀流実現に向けてキャンプでの時間の使い方などはどう考えているか?

 「まずは何も変えずに自分のやってきたところをベースにしっかり取り組んでいって、あとは変えないといけないところはその都度変えていければいいんじゃないかなと思ってますし、まずは今までやってきたスタイルをここで発揮できるようにやりたいなと思います」

 -注目度が高いが、どのように重圧を向き合っていくのか。

 「日本でもそんなにプレッシャーのかかる方ではなかったと自分では思ってるので、好きな野球をしっかり最後まで諦めずプレーする。その過程でファンの方が喜んでくれたらそれはそれでうれしい。でもまず勝つことを優先にやりたいと思います」

 -ほかの選手に積極的に話しかけようとする気持ちはありますか?

 「僕が話しかけなくても話しかけてくれたりとか、ファンの方も含めて、もちろん選手の方もいい人たちばかりなので、そういう感じで自然に会話になってるんじゃないかと思うんですけど、(通訳の)水原さんを通じてコミュニケーションを取っていければいいんじゃないかなと思っています」

 -今日のフリー打撃の感想は?打撃投手との間隔が短いなど適応する部分は?

 「練習のやり方っていうのは文化の違いもあると思いますし、そこは僕が適応していく必要があるなと思う。なかなかうまくいかないところもあると思うんですけど、練習をこなしていく中でそこに対応していけたらいいんじゃないかなと思います」

 -チームメートから二刀流に関して助言や質問は?

 「(投手と野手)2つやっていくことに関してはなかったですけど、今日の一日の流れだったりとか、どういうふうにキャンプが進んでいくのかというのは、すごく丁寧に教えてもらったので、自分でイメージしながら、そこにプラス、自分がやらなければいけないことを一日一日考えながらやっていけたらいいんじゃないかなと思います」

 -ソーシア監督はヘッドスライディング禁止と話しているが、日本ではどうだった?禁止ということに関してどう思うか?

 「日本ハムファイターズでは禁止だったっていうのはありますし、とっさに出てしまうこともありますが、チームとしては禁止だった。そこは特に変わることなくいけるんじゃないかなと思います」

 -なぜエンゼルスか?

 (ニヤリとして)

 「まぁ、(その質問が)来るとは思ったんですけど(笑い)。何回も説明しているのでどうしようかなと思っていたんですけど、フィーリングが(合った)というのが、本当に一番(の理由)なので。あとはキャンプを見てもらえれば分かるのではないかなと思いますし、自分がエンゼルスにどう対応していくのかが一番大事なので、なぜ決めたかというよりも自分がどう馴染んでいくかの方が大事なのかなと思います」

 -昨年、一昨年と比べて体が絞れている。重点的に取り組んだのか?

 「特に変えたところはなくて、この年この年というよりかは、5年後10年後をしっかり見てトレーニングをしていこうと思っているので、その過程で色々変化していければいいなと思いますし、長期的なスパンの中で良くなっていければいいかなと思います」

 -これからは私生活でアメリカならではのユーモアを交えた、何か新しい大谷選手を見せていく考えは?

 「特に変えようということはないんですけど、元々ユーモアのあるタイプではないと思っているので、ちょっとでもそういうところが柔らかめに出していければいいかなと思います」

 -オープン戦初登板日は伝えられているか?登板間に(打者として)何打席立つか伝えられているか?

 「いつかというのはないですけど、ある程度、こういう感じで行こうかというのは言われていますし、そこもトレーナーの方とピッチングコーチとバッティングコーチの方々と色々話をしながら、その都度その都度決めていくという感じなのかなと思います」

 -日本ハム・栗山監督が練習中にやってきたが、知っていたか。さらに改めて監督への思いは?

 「聞いてませんでした。栗山監督はすごいお世話になってきた方ですし、色々教えて頂いたので、これからもそういうところは変わることはないんじゃないかなと思ってますし、継続して言われたことはやりたいなと思います」

 -アナハイムや日本からやってきたファンや現地(テンピ)に住む日本人ファンに一言お願いします。

 「本当にありがたいですし、グラウンドで動いているところで、いいところを少しでも見てもらえるように頑張りたいと思います」

 -キャンプイン初日で身が引き締まる思いは?

 「ここ数日と変わることなく、自然に入れたのかなと思いますし、ユニホームを着るとまた身が引き締まるというのはある。新しいユニホームを着て、また今年、新たな気持ちで頑張ろうと思います」

 -グラウンドに出たときの率直な感想は?

 「とても楽しみに、ワクワクしてグラウンドに来れたんじゃないかなと思います」

 -日本ハム時代の先輩ダルビッシュがカブスと契約。オープン戦で対決する可能性があるが?

 「なかなか実感はないですけど、まずは僕が試合に出る必要があると思ってますし、それをこのキャンプでしっかりアピールしていければいいんじゃないかなと思います」

 -一緒にフリー打撃を行ったほかの選手の反応は?打撃練習を見ていたソーシア監督について意識していたのか?

 「バッティング練習のやり方とか、回り方も全然違いますし、今日初めてやったスタイルでもあるので、それを気にする余裕は僕にはなかったですけど、慣れていければもっともっといい練習ができるんじゃないかなと思います」

 -食生活について。恋しい日本食はあるか?14日はバレンタインデーですが、チョコレートはもらった?

 「何でも食べられるので今のところは特に何か食べたいなと思うこともなく、しっかり栄養とバランスだけ考えて食べられれば十分かなと思っている。バレンタインは1個ももらっていません」

 -アメリカで初めての一人暮らしがスタートした。生活の変化について実感は?

 「まず一人暮らしが初めてなので特に変わるところはないですけど、部屋が広すぎるので少し寂しい気持ちが強いかなと思います」

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