OHTANI、二刀流後押しを要望  入団会見に1000人超えるファン

 米大リーグ、エンゼルスの入団記者会見で、ポーズをとる大谷
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 早くも“OHTANIフィーバー”だ。日本ハムからポスティングシステムで米大リーグ、エンゼルスに移籍した大谷翔平投手(23)が9日、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで入団記者会見を行った。背番号17の真っ赤なユニホームに袖を通すと、1000人を超えるファンの前で二刀流挑戦を後押ししてくれるように要望した。いよいよ始まる、世界最高峰の舞台への挑戦。メジャーの長い歴史に、新たな伝説を刻む。

 南カリフォルニアの太陽に負けないくらいの笑顔だった。「ハイ、マイネーム、イズ、ショウヘイ・オオタニ」。本拠地のメーンゲートの外にある広場で行われた入団会見。押し掛けた1000人を超えるファンが歓声と拍手で祝福した。

 「メジャーリーグのスタートラインに立つことができて感謝しています。ファンの皆さまとともに優勝目指して頑張っていきたい」

 エンゼルスでの“青空会見”は、将来の殿堂入りが確実なプホルスが11年オフに行って以来。まだメジャーで実績のない大谷が、すでに主力と見なされている証しだった。

 11月末から始まった球団選び。書面によるプレゼンテーションを経て、7球団との面談を今月4、5日に実施。二刀流を容認する球団が複数ある中、エ軍入りを決断した。「縁みたいなものを感じた。感覚的なもの。フィーリングが自分と合った」。最後は自身の感性に委ねた。

主砲イジリ笑いとった

 壇上でモレノ球団オーナーから手渡されたユニホームの背番号は「17」。「本当は27番にしたかったんですけど、埋まっていたので」。主砲トラウトの背番号をイジって笑いを誘った後、「新たな気持ちで頑張っていくということで。特に意味はない」と説明した。

 会見には約250人の報道陣が押し寄せた。大きな注目を集める二刀流。米記者から重圧や自信を問われると「(二刀流は)ファン、球団の方々と一緒に作っていくものだと思う。まだまだ完成した選手ではないので皆さんの応援で僕を成長させてほしい」と熱弁。観衆からは「YOU CAN DO IT!(お前ならできる!)」の声が飛んだ。

 「初勝利と初本塁打、楽しみなのは?」。“究極の選択”を迫られた大谷が「最高なのはどちらも一緒の試合でできること」と答えると、会場は大興奮。先発投手と打者を両立させたのは100年前のベーブ・ルースが最後だ。「僕の中では神様と同じくらいの存在。野球をやっている以上は少しずつ近づいていきたい」。そう高らかに宣言すると会場がまた大きく沸いた。

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