エンゼルス・大谷誕生! 二刀流へ代理人・バレロ氏「一番の球団と判断」

 日本ハムの大谷翔平投手(23)がポスティングシステムで米大リーグ、エンゼルスに移籍することが8日(日本時間9日)、決まった。同球団と大谷の代理人のネズ・バレロ氏が発表した。背番号は「17」に決まった。入団会見は9日午後3時(同10日午前8時)から、ロサンゼルス郊外のアナハイムにある本拠地エンゼルスタジアムでファンに公開して行われる。

 「和製ベーブ・ルース」として全米も注目した大谷の去就は、交渉期限の22日(日本時間23日)を前に早々と決まった。事前の書類選考に残ったエンゼルスを含む7球団との面談を経て、初交渉から5日目に意中のチームを絞り込んだ。

 エンゼルスはDH制を採用するア・リーグに所属するなど、二刀流に最適な環境と判断したもようで、バレロ氏は声明で「(大谷は)エンゼルスに強いつながりを感じ、メジャーでの目標を達成するために一番の球団と判断した」と述べた。

 ロサンゼルスの代理人事務所に姿を現した大谷は「(コメントは)ないです」と語り、エンゼルスは「一員になってくれることに興奮している」との声明を発表。同球団には長谷川滋利、松井秀喜、高橋尚成が所属し、日本選手4人目となる。

 エンゼルスはかねて大谷に強い関心を示していた。ヤンキースのフロント在籍時に田中将大の獲得に動いた経験があるエプラーGMは、11月のGM会議で「日本の選手は常にマークしているし、二刀流は興味深い」と語っていた。

 球団公式サイトによると、交渉にはモレノオーナーやソーシア監督、日本人トレーナーの寺田庸一氏ら8人が出席。ア・リーグMVP2度の主力打者トラウトもテレビ電話で大谷に話し掛けたという。

 交渉後の6日には25歳未満のドラフト対象外の外国人選手に使える契約金の枠をツインズとのトレードで100万ドル(約1億1000万円)増やした。231万5000ドル(約2億6000万円)となり、金銭面でも最大限の誠意を示した。

 チームは02年にワールドシリーズを制したが、ここ3年はプレーオフ進出を逃している。打線はトラウト、通算614本塁打のプホルス、アップトンら右の強打者が並ぶ。一方でエース級の投手が不在で、左の強打者も少ない。大谷が投打で力を発揮するには最適のチーム事情といえる。

 今年3月のWBCは故障で出場を断念した大谷だが、来季は夢に見た大リーグの舞台に立つ。チームの低迷打破へ、本場でも1年目から投打の「二刀流」での活躍を期す。日本球界最速の165キロの直球、東京ドームの天井に届く打球と、投打に規格外の選手が満を持して本場に挑む。

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