ダルビッシュ、マエケンそろい踏みで地区S突破 3連勝でリーグ優勝決定S進出

 ダイヤモンドバックスを破ってリーグ優勝決定シリーズ進出を決め、ベンチを飛び出すドジャースのダルビッシュ(左端)、前田(18)らナイン=フェニックス(共同)
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 「ナ・リーグ地区シリーズ・第3戦、ダイヤモンドバックス1-3ドジャース」(9日、フェニックス)

 ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が六回途中2安打1失点で今プレーオフ初勝利。2点リードの八回からは4番手で前田健太投手(29)が登板し、1回無安打無失点。日本が誇る右腕2人のそろい踏みでチームは3連勝を飾り、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 味方打線が1点を先制した後の初回のマウンド。先頭ペラルタをスライダーで空振り三振に仕留めた後、マルテにバント安打を許したが、主砲のゴールドシュミットをカウント1-2からスライダーで中飛、4番マルティネスは初球、156キロ速球で遊飛に打ち取った。

 二回は2つの三振を含む三者凡退。三回もわずか7球で3人を片付けた。30球で3イニングを終える省エネピッチングを披露した。

 三者連続三振の快投は四回。先頭マルテをスライダーで見逃し三振で斬ると、返す刀でゴールドシュミットをスライダーで空振り三振。最後はマルティネスを154キロ速球で空振り三振に仕留めた瞬間、マウンド上で雄叫びとともに右こぶしを振りおろし、気を開放した。ゴールドシュミットへの2球目はこの日最速の158キロだった。

 ダルビッシュの力投を後押しするかのように若き主砲、ベリンジャーが左中間へソロ弾を放ち、リードを2点に広げた。

 悔しい1球は五回だ。先頭ラムをスライダーでバットに空を切らせ、四者連続三振。続くポロックを三ゴロに打ち取って2死としたが、デスカルソにカウント2-2から投じたスライダーが甘く入り、右中間フェンスをギリギリ越えるソロ本塁打を浴びた。マウンド上から打球を見送ったその表情は悔しさに満ちていた。

 敵地ファンからブーイングを浴びたのは六回だ。先頭ウォーカーに対し、カウント2-2から投じた153キロ直球がヘルメットのつばを直撃する死球。当たった瞬間、ダルビッシュがマウンド上で頭を抱えた。

 ここでロバーツ監督がベンチから飛び出し、交代を告げた。1死球、7奪三振、74球だった。

 今シリーズはブルペン待機の前田がマウンドに上がったのは3-1の八回からだ。

 先頭ポロックを4球連続スライダーでカウント2-2と追い込んだ後、外角低めに153キロ直球を投げ込み、空振り三振。続くデスカルソを146キロツーシームで三ゴロに打ち取ると、最後はアイアネッタをカウント2-2から高めの151キロ直球でバットに空を切らせた。

 勝利投手になった7日のシリーズ第2戦に続く好リリーフ。勝利のバトンを託された守護神、ジャンセンが九回を締め、地区S突破を祝う美酒に酔った。

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