イチロー、九回2死から同点打 指揮官「イチはどんなときも変わらない」
「マーリンズ5-4メッツ」(19日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(43)は「1番・左翼」で出場し、5打数1安打1打点だった。1点を追う九回の同点適時打で3戦連続安打。打率を・263とし、メジャー通算安打数を3079本に伸ばした。
土壇場でイチローが魅せた。1点を追う九回2死一、二塁。元同僚のラモスがカウント1-1から投じたストライクゾーンを外れる高めの154キロ直球を抜群のバットコントロールで鋭く弾き返した。ライナー性の打球が遊撃手のグラブをかすめてセンター前へ落ちる。起死回生の一打で二塁走者を迎え入れ、延長十回サヨナラ勝ちにつなげた。
「イチは信じられないほど凄い。どんなときも変わらない。見ていて楽しい」。
若い外野手3人に休養を与えるために今季初めてイチローを3試合連続で先発させたマッティングリー監督が感嘆の声を上げる。
「イチはどんな状況でも同じ気持ちで打席に立っている。オープン戦であっても、公式戦であっても、10点リードでも、10点ビハインドでも、いつも同じ。だからここまで長く素晴らしい選手でいられるのです」。
試合後の記者会見。10月で44歳を迎えるベテランへの賞賛は尽きることがなかった。