イチローの移籍情報流出?FBIが捜査

 米大リーグ・アストロズのチーム編成に関する内部情報がハッキングにより球団データベースから流出していることが30日(日本時間7月1日)、分かった。米スポーツ専門サイト「デッドスピン」が報じたもので、情報の中にはヤンキースのイチロー外野手(40)のトレードに関する記述もあった。球団は連邦捜査局(FBI)の協力を得てすでに捜査を開始していることを明らかにした。

 同サイトによると、アストロズのデータベースから流出したのは約10カ月分のチームの編成に関する内部情報。昨年7月末のトレード期限に向けたものや昨オフの補強に関するものも含まれており、ア軍と他球団の幹部とのやりとりの詳細が含まれているという。

 この日、掲示板サイトで公にされた情報を入手した「デッドスピン」によると、イチローに関する記述は今年のオープン戦期間中の3月18日にあり、ヤンキースのビリー・エプラーGM補佐がイチローの年俸650万ドル(約6億5600万円)のうち、450万ドル(約4億5400万円)をヤ軍が負担するとの条件でトレードを打診してきたという。

 内部情報にはイチロー以外にもマーリンズの主砲ジャンカルロ・スタントンやレンジャーズのプリンス・フィルダーら、各球団の主力級選手の名前が複数存在している。

 「デッドスピン」など、複数の米メディアによる報道を受け、アストロズはこの日夕方、声明文を発表。1カ月前に何者かが球団のデータベースに侵入し、内部情報を盗み出したことが判明し、大リーグ機構とFBIに被害を報告したと一連の経緯を説明した。

 現在は両者の協力を得て捜査を行うなど、問題の解決に取り組んでいる。また、この日公にされた情報の中には誇張やねつ造された箇所もあるという。

 昨オフのリーグ再編でナショナル・リーグ中地区からアメリカン・リーグ西地区へ移行したばかりのア軍。有望な若手主体のチームは現在、地区最下位に沈み、苦戦を強いられている。

 流出した情報の中には他球団の主力選手との交換要員としてア軍の選手の名前も数多く記されている。メジャー全体を巻き込んだ大事件。後遺症が心配される。

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