まだまだ甘えん坊、パンダ・楓浜の「1歳」誕生日会開催

和歌山のテーマパーク「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)のジャイアントパンダ・楓浜(ふうひん/メス)が、11月22日に1歳の誕生日を迎え、園内で誕生会が開催された。

同パークで暮らす日本一のジャイアントパンダ家族・浜家(はまけ)の末っ子・楓浜。誕生した2020年11月はコロナ禍の真っ只中で、サポートに入る中国の「成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」から中国人研究員が来日することができず、初めて日本人スタッフのみで取り上げられたパンダだ。

誕生会当日は、「楓」と年齢を表す「1」の形をした氷や、紀州材・ヒノキ製のスタッフ特製の積み木がプレゼント。積み木に描かれた楓浜の似顔絵は、チャームポイントであるアイパッチの外はねも再現した力作だ。

プレゼントを受けとった楓浜は、興味津々にニオイを嗅ぎ、積み木を崩すのかと思いきや、パンダは冷たい氷も大好きなので、どちらから遊ぼうか迷っている様子。最終的には氷を触って抱っこした後、再び積み木の方へ移動し、上から豪快に崩し、元気に遊んだ。

この日は、中国駐大阪総領事の薛剣(せつけん)氏も楓浜の誕生日をお祝いすべく訪問し、中国駐日大使からの色紙と、楓浜の大好きなリンゴをプレゼント。「楓浜とは初対面だが元気で立派に育っている。中国と日本の架け橋になってもらえれば。パンダ愛から人間愛へつないでいきたい」と話した。

◆1歳を迎えた楓浜、今の成長具合は?秋に色づき、美しく変化する楓のように成長してほしい、という願いが込められて名付けられた楓浜。現在は、人間で言えば1~2歳くらいで、まだ乳離れしていないという。

永久歯に生え替わる途中とあって、リンゴを食べる量は増えたが、竹は遊びでかじるだけで、まだ食べられていないのだそう。2歳までには親から離れて独り立ちし、離乳もそのタイミングになるのだが、時期についてはまだ決まっていないとのことだ。

元気いっぱいだが、飼育員に抱っこされる際はおとなしいなど、落ち着いた所もある性格だといい、スタッフの吉田倫子(よしだともこ)さんは、「遊んで!と、スタッフに甘えるとき、スリスリしてくるところがかわいらしい。やっと1歳、もう1歳という感じです。今まで大きな病気やケガもなく大きくなってくれた。今後も落ち着いたところは残しつつ、元気いっぱい活発な女の子に成長してくれれば」と語った。

誕生日である11月22日の夜6時からはオンライン誕生会を開催。料金は3500円で、収益の一部はジャイアントパンダのための竹の購入にあてられる。

取材・文・写真/二木繁美(パンダライター)

(Lmaga.jp)

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