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彩凪翔主演『アプローズ』が古巣の宝塚へ、「さらにブラッシュアップ」を誓う

宝塚歌劇団のOGたちを支援し、公演を企画・制作する会社「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」が2020年4月に設立され、その旗揚げ公演『「アプローズ」~夢十夜~』が、9月23日に「宝塚バウホール」(兵庫県宝塚市)で開幕した。

今までありそうでなかった、「高いスキルと経験のある宝塚歌劇OGに、卒業後も活躍できる場を提供する」目的の同プロジェクト。第1弾は主演に、今年4月宝塚歌劇団を卒業した元雪組男役スター・彩凪 翔を迎え、同社所属の音花ゆり、貴千 碧、透水さらさ、風馬 翔、星乃あんりが出演。

さらにダンス力に長けた笙乃茅桜、歌唱力豊かな星吹彩翔が加わり、スペシャルゲストとして東京公演(9月8日~9日)は元月組トップスターの彩輝なお、兵庫公演は元雪組トップスターの水 夏希が華を添えた。

約100分ノンストップで展開するステージは、ストーリー仕立てのショーから始まる。古風なオペラハウスに、舞台への情熱を秘めた彩凪扮する「翔」がやって来ると、時を越えこの劇場で夢を追った魂たちが姿を現す。

作・演出の三木章雄が、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を下敷きにしたというファンタジックな世界。さまざまな形をした「魂」たちは、ある意味「翔」の先輩であり、彼を一人前の舞台人にしようと励まし、ときに翻弄する。卒業後、新たな一歩を踏み出す彩凪自身に重なるこの役を、少年のような眼差しでピュアに演じ、歌やダンスの面では繊細かつパワフルに表現、その美貌とともに観る者を釘付けにする。

ほかにOG屈指の歌姫たちが、物語に絡む形で「Jupiter」や「Amazing Grace」など名曲をドラマティックに歌い、貴千や風馬がコンテンポラリーダンスまで熱く魅せる。新機軸のこの公演、一人のスターを中心に据え、タカラヅカに欠かせない「夢」を描いてみせつつ、プロフェッショナルで硬質の味わいなのが興味深い。

終盤、物語からの自然な流れで、水 夏希が赤いパンツスーツで格好良く登場。彩凪は、下級生時代に憧れていた元トップスターと躍動的に踊り、まさに「翔」の夢舞台につながっているようだった。水はゴージャスなドレスに着替え、卒業後に演じたエビータ役よりミュージカルの名曲も披露し、眩しい輝きを見せた。

彩凪は「私にとりましても思い入れのあるバウホール!! さらにブラッシュアップして、お客さまに大切にお届けいたします」とコメントを寄せ、初日前の舞台稽古では「千秋楽まで完走しよう!」とメンバーを鼓舞。水は「楽しい!」と笑顔を隠せない様子だった。

公演は「宝塚バウホール」で26日まで。なお、25日16時公演にてライブ配信がおこなわれる。料金は4000円(Go To 適用で3200円)。チケットの購入は開演30分後まで。

取材・文・写真/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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