湯浅政明監督、アニメの権威「アヌシー」で審査員賞を受賞
NHK『映像研には手を出すな!』などで海外からも高い評価を受けるアニメーション作家・湯浅政明が、Netflixオリジナルアニメ『日本沈没 2020』で『アヌシー国際アニメーション映画祭』のテレビ部門・審査委員賞を受賞した。
『日本沈没 2020』は、日本SF界の巨人・小松左京の大ヒット小説を原作に、未曾有の事態をごく普通の家族の目線で描くという大胆な設定でアニメ化。2020年7月にNetflixで配信され、同年11月には劇場編集版も公開された。
今回の受賞に湯浅監督は、「天変地異によってそれまで当たり前に享受されていた自分の居場所について考える、ディスカバージャパン的なロードムービーの一編でした」とコメント。そして、「シリーズを通しては絵の弱さも散見されますが、昨今の状況を見るにつけ、描けて良かったと思える内容でした」と振りかえった。
1965年生まれの湯浅監督は、テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』などを手がけた後、2004年の『マインド・ゲーム』で長編アニメーション監督デビュー。2017年のオリジナル長編映画『夜明け告げるルーのうた』で、『アヌシー国際アニメーション映画祭』長編部門グランプリを受賞。宮崎駿、高畑勲に次ぐ日本人史上3人目の快挙を達成した。
(Lmaga.jp)
