前作でも好演、次期月組トップコンビに月城かなと・海乃美月が決定

宝塚歌劇団は6日、次期月組トップスターに月城(つきしろ)かなと、次期月組トップ娘役に海乃美月(うみの みつき)が決定したことを発表した。現トップコンビの珠城(たまき)りょう、美園(みその)さくらが8月15日付で退団、翌16日付で就任する。

月城は2009年に入団後、雪組に配属。2013年に新人公演初主演、その美貌や確かな演技力で注目を集め、2017年に月組へ組替え後は、さらに硬軟自在に役をこなす幅広さと、男役スターとしての輝きを身につけた。星組トップスター・礼 真琴(れい まこと)、花組トップスター・柚香 光(ゆずか れい)とは同期である。

海乃は2011年に初舞台を踏み、月組の娘役として活躍。2015年の大劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』では、役替わりで主人公の恋人・オランプ役を演じるなどキャリアを重ね、『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』の美しくもはかないアンナ・カレーニナといった難役もこなしてきた。

月城と海乃は、2018年の『THE LAST PARTY~S.Fitzgerald’s last day~』や、今年2月~3月に上演された名作『ダル・レークの恋』でも組み、芝居の相性の良さを感じさせただけに、満を持してのトップコンビ就任となった。

2人のお披露目公演は10月11日から11月3日まで「博多座」で上演の、『川霧の橋』『Dream Chaser -新たな夢へ-』。

『川霧の橋』は、1990年に月組の剣 幸とこだま 愛のサヨナラ公演としておこなわれた日本物の芝居。数々の名作を生んだ柴田侑宏が、山本周五郎の「柳橋物語」「ひとでなし」をもとに脚本化。江戸時代の隅田川界隈を舞台に、幼いころから恋心を抱く男女が運命にもてあそばれながら、純粋な想いを貫こうとする姿が描かれる。

ラストの名台詞といい、粋な芝居といい、日本物の名作として長らく上演が望まれていたが、31年ぶりに同じ月組で再演される(演出は小柳奈穂子)。月城はバウホール初主演作『銀二貫』でも人情物語を好演しており、まさに時を得たり。

『Dream Chaser -新たな夢へ-』は、夢を追うひたむきな情熱をテーマにした、中村暁作・演出のショー。なお、月組博多座公演のチケットは、8月21日より発売される。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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