宝塚OGの底力に期待、『エリザベート』のガラ・コンサート。今回の見どころは?

宝塚歌劇団の『エリザベート』初演から25周年を記念し、4月から5月に大阪と東京で『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』を開催、豪華なキャストが発表され話題となっている。

1992年にウィーンで誕生し、1996年に宝塚歌劇団雪組にて日本初演。その後、宝塚の各組で計10バージョンが上演される大ヒットミュージカルとなった同作品は、小池修一郎潤色・演出により「死」を象徴する黄泉の帝王トートが主役。歴代のトップスターが個性を投影させて熱演してきた。

今回は、1996年星組で主演の麻路さき、1998年宙組で主演の姿月あさとなど、多くの「トート閣下」が集結。特に、明日海りおと朝夏まなとは扮装をしてのトート役なので、おそらく当時の衣装を着けての登場となるだろう。

ほかにも元トップスターを含む多くの宝塚OGが出演し、当時演じた役から、初めての役までキャスティングされた(宝塚歌劇団からは専科の悠真 倫が特別出演)。現在雪組トップの望海風斗が、退団後に初めてトート役に挑み、同期の夢咲ねねと明日海りおが1幕2幕でエリザベートに扮する「夢の競演」も注目だ(東京公演のみ)。

これまで『エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート』は、2012年、2016年とメモリアルな機会に開催され、25周年の今年は小池修一郎と小柳奈穂子の共同演出。出演者全員が扮装し本編をコンサート形式で上演する「フルコスチュームバージョン」と、役のイメージに合う衣装を着けて同じく本編を通す「アニヴァーサリーバージョン」に分かれ、「アニヴァーサリー--」では多数共演の「25周年ver.」などさまざまな回が用意されている。

コンサートといっても本編を通すのが大きな魅力で、ほぼ全編歌でつづられる『エリザベート』だけに1本のミュージカルを観た醍醐味が味わえる。前回、取材したキャストの中に「再演」と位置づけている人もいて、新たに役を深め、音符と向き合う話がたくさん飛び出した。

今回「アニヴァーサリーバージョン」でトートやルキーニに扮する、元月組トップの瀬奈じゅんは、自身のインスタグラムで「前回のガラコンサート同様『祭り』ではなく『本気』で挑みます!」とコメントしていて頼もしい。当時の再現ではなく、さらに進化させてくるOGの底力を楽しみにしよう。

大阪公演は「梅田芸術劇場メインホール」にて4月5日から11日まで上演。チケットの一般発売は3月20日開始。東京公演は「東急シアターオーブ」にて4月17日から5月5日まで上演。チケットの一般発売は3月27日開始。S席13500円ほか。詳細は公式サイトへ。

文/小野寺亜紀 

(Lmaga.jp)

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