大阪の陽性者370人と過去最多、吉村知事「今はブレーキをかけるのが重要」

新型コロナウイルスに対する大阪府の対策本部会議が11月20日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で実施。同日の新規陽性者は過去最多の370人で、感染状況を判断する独自基準「大阪モデル」をイエローステージ1から2に引き上げることが決定した。

10月10日から第3波が始まったと考え、11月11日には「静かに飲食、マスクの徹底」を呼び掛けていた大阪府。しかし19日時点で拡大にブレーキがかかっておらず、新規陽性者が338人となっていた。

会議では、第3波の重症例148人による重症患者が「60歳以上」と「基礎疾患のある人」という特徴があることが報告。

なかでも、死亡例41人のうち6割の感染経路が医療機関や高齢者施設などで、90~100代は高齢者施設でのクラスター感染だが、60代~70代は経路不明のケースも多いことが説明された。

患者数が急激に増えていることから、最大限のコロナ患者受け入れ病床を用意する「フェーズ4」への移行を、各医療機関に求める緊急要請を通知することが決定。

また、直近の重症病床使用率が35パーセントと大阪モデルの基準を満たしたため、イエローステージ1から2への移行も決められた。

これにより、府民へは11月21日から12月5日まで「5人以上、2時間以上の宴会・飲み会は控えること」「重症化リスクの高い方(高齢者、基礎疾患のある方など)は、不要不急の外出を控えること」などが要請。

このほか、クラスター対策のさらなる強化や、スマートフォンでの検査予約・陰性通知などを11月末にも導入するなど、さらに体制を強化していく。

会議で吉村洋文知事は職員たちに、「確実に右肩上がりの状況。重症者も過去最多を超えていて、医療体制もひっ迫している。社会経済活動と感染症対策を両立させるのが我々の大きなテーマですが、今はブレーキをかけることが重要。感染拡大を乗り越えていきたい」と伝えた。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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