重要文化財が目白押し、奈良・天平美術の本質に迫る「天平礼賛」展

奈良時代に花開いた天平美術の本質を探る意欲的な特別展『天平礼賛』が「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)で、10月27日よりおこなわれる。

天平美術とは、奈良時代の最盛期である天平年間(西暦729~749)を中心に花開いた美術工芸品。この時代は聖武天皇で、正倉院宝物や、東大寺、唐招提寺、薬師寺東塔などの寺院とそこに収められた仏像、仏教美術などが知られる。その美は時代を超えて愛され、後世の人々に多大な影響を与えてきた。

本展では、天平美術の名品、天平美術を生み出す源泉となった美術作品、天平美術に刺激を受けた作例、明治に至り日本の美の古典としての評価を得るに至った過程という4つの視点で展覧会を構成。

古代から近現代までの絵画、彫刻、工芸、書蹟など100件以上の作品が出展される。元号が令和に改まって2年目の今、日本の美の正統な古典たる天平美術を見つめ直すのはいかがだろう。期間は12月13日まで、料金は一般1500円。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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