大阪府スマートシティ化に新予算、万博に向け3段階で実用化

大阪府は、令和2年度の予算案にスマートシティ(インターネットと先進技術を駆使した都市)に向けた予算を新たに計上することを発表。行政としておこなう範囲が広いため、2025年の『大阪・関西万博』を目標に3段階で進められるという。

生活、交通、環境、行政、教育、経済活動など、さまざまな分野をインターネットとつなげながら効率よく管理・運用させるスマートシティ化。その実現に向け段階を踏む大阪府は、2021年までを第1段階とする。

まず現在、組織を形成し基盤を作る時期と位置づけ。ペーパーレス会議に向けたタブレット100台の導入や、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:仮想知的労働者)で業務を効率化させるなど、府の行政業務自体をスマートシティ化していく。

府民にとっては、住民票など各種証明書交付の手数料がキャッシュレスで支払えるようになるなど、便利な変化も。さらに、各市町村にヒアリングして課題を把握し、補助金やアドバイスなどもおこなわれる。

今後、第2段階(2023年まで)では、各市町村がおこなうさまざまな実証実験の事例を記録、第3段階(2025年まで)は万博の「未来社会の実験場」というコンセプトのもと、デモンストレーションを積み重ね実用化を図っていくという。

吉村洋文知事は18日の定例会見で、「民間企業も万博を目標にいろいろな取り組みを進めている。民間の先端技術活用に行政が力を入れることで税投入を押さえながらも、府民の生活の質が良くなり、経済が向上するテクノロジーになるよう土台を作りたい」と説明した。

取材・文/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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