開館から50周年、大阪の高島屋史料館が一新。歴代ローズちゃんも

国の有形文化財で歴史ある建築物「高島屋東別館」(大阪市浪速区)に開館してから約半世紀、「高島屋史料館」が1月20日にリニューアル。貴重な資料や美術品などを展示する。

初代飯田新七が屋号「たかしまや」の名で1831年に京都で創業し、2021年には190周年を迎える百貨店「高島屋」。日本画家にデザインを依頼した美術染織品や、竹内栖鳳や河井寛次郎ら有名な日本画家によるアート作品などを含む、約5万点の貴重な資料を所蔵している。

同館は資料を保管することを目的としていたが、今回のリニューアルを機に所蔵品と、百貨店の歴史を一般に向けて紹介することに。「デジタルサイネージなど最新の設備や模型などを取り入れて、子どもから大人まで分かりやすい展示に。別館ならではのクラシックでモダンなしつらえで楽しんでいただくことができる」と同館の飯田新吉館長は説明する。

デザインに興味があれば注目したいのは、過去の広告宣伝物や、薔薇柄の包装紙、マスコットキャラクターのローズちゃんが展示されているアーカイヴス展示室。特にローズちゃんのオブジェは、夏目漱石の主人公・坊ちゃんや、竹内栖鳳の代表作の一つ「アレタ立に」のポーズをとり、時代や文化を感じさせてくれる。

また、トイレ付近のエレベーターもお見逃しなく。利用はできないが、フロアを示す時計型のパネルなどのディテールは、昔の百貨店ならではだ。多目的ホールではセミナーやイベントの開催、企画展示室では約3カ月ごとに展示内容を変更し、何度訪れても楽しめる場所を目指す。開館時間は10時~17時で、火・水曜は休み。入場無料。

(Lmaga.jp)

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