月亭方正「たむけんの人脈は血が通ってる」と一緒にイベント企画

芸人の月亭方正とたむらけんじがプロデュースする複合型イベント『大阪パフェ』が、11月9日・10日に「万博記念公園」(大阪府吹田市)で開催。方正の「若手アーティストを応援したい」という思いをきっかけに、たむらが具現化したお笑い、音楽、スポーツ、グルメ、子ども、と5つのジャンルを軸にした同イベントについて、2人に話を訊いた。

取材・文/岩本

──お2人でこんなに大規模なイベントを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

月亭方正(以下、方正)「2年前、MBSのラジオで若手のミュージシャンを呼んで特番をしたんです。そのときにライブで1万人を集めると聞いて、それはすごいなと。それで『この子たちを集めて何かフェスやりたいな』ってたむ(たむらけんじ)に話したら『せっかくやから1日5万人集めましょうよ!』ってたむが言って。そこから始まりました」

たむらけんじ(以下、たむら)「僕も2012年に淡路島でやった『TKF大祭り』(芸歴20周年記念に開催。23000人動員)を、いつかまたやりたいとずっと思っていたんです。だから、方正さんから聞いて、せっかくなら大阪を盛り上げるでっかいイベントにしませんかと」

──ミュージシャンのライブにお笑い、フード、スポーツ、子どもが遊べるイベントもあって盛り沢山ですよね。

たむら「これでもだいぶコンパクトにしたんですよ。音楽とお笑いは方正さんにプロデュースをお任せして、僕はスポーツ、グルメ、子どもを担当しています」

──それぞれ、つながりや人脈を生かして。

たむら「ただ、当初方正さんが呼びたいと言っていたミュージシャンは誰も出ていないという・・・(笑)。嫌がられたわけちゃいますよ、みんなスケジュールの都合です」

方正「はい(笑)。たむの人脈もイベントに生かされています。たむの人脈には血が通っているんです。『5000人とお友だち』という芸人もいましたが、たむは名刺交換しただけでは友達とは言わない。何度か会って、思いを分かち合って、血を通わせてるから、ちゃんとした脈になっているんです」

──そのなかでの担当分けは?

方正「今回、動いてみてわかったんですけど、僕はどちらかというと職人気質。お互い、価値観は似ているけど気質は違うので、2人で分業していてもすごくやりやすい。たむプロデュースのグルメもみんな楽しみにしてます」

たむら「グルメは、人気店同士のコラボ企画も考えています。あと、閉店した『醤じゃん』(大阪市福島区)の麻婆豆腐も2日限りで復活します。大将に「もう1回だけ、復活してください」ってお願いしたら、OKしてくれてました!

「どうやったらみんな楽しくなるやろ」(たむら)

──『TKF大祭り』でのノウハウは、今回のイベントに活かされていますか?

たむら「そうですね。7年前も楽しかったですけど、精神的に疲れて打ち上げの途中で泥のように眠ってしまったんです。イベント自体は、総動員数23000人やったんで、黒字も出て」

──黒字ですか?

たむら「・・・。めっちゃくちゃ駐車場が売れたんですよ(笑)」

方正「それは嬉しい誤算やわな~。俺も『なんで黒字になったん?』って聞いたもん。チケット発売日の初動もなぁ?」

たむら「そう、チケット発売日初日は7枚でしたわ。震え上がったよ。もう、いっろいろ回ってポスター貼ってもらって、いろんな人にチケット買ってくださいって・・・。今回の『大阪パフェ』では、クラウドファンディングも同時進行していて、いろいろなリターンも用意しています」

──「スポーツ」部門では、元プロサッカーの平山相太さんや近藤岳登さんら、トップアスリートが講師のイベントもおこなわれます。

たむら「吉本では現役含むトップアスリートが所属する『ふるさとアスリート』制度があるので、アスリートの方と一緒に何かしたいんです。スポーツとお笑いって相性がいいと思いますが、なかなか接点がなくて。こんなイベントもできるんやという、吉本の強みを全部使いたいと思って企画しました。

──たむらさんの企画力の一番の肝は何でしょう?

たむら「企画力というほどではないですよ。『どうやったらみんなが楽しくなるやろな』だけです。ミサイルマン・西代や女と男の市川とか、後輩もヒントくれるんです。西代もアイデアマンやし、市川も行動力があるので、彼らの存在も力になっています。

「5年後にはブルーノ・マーズを呼びたい」(たむら)

──出演される3人組ボーカルユニットのベリーグッドマンは『TKF大祭り』でオープニングアクトを務めていますが、そのときはまだ結成前だったんですよね。

たむら「そうなんです。メンバーのひとり・MOCAは当時まだ淡路島の海の家のスタッフで、僕らが乗ったバナナボートをジェットスキーで引っ張ってましたからね。その後、ベリーグッドマンを結成して、今年の1月についに大阪城ホールを実現して。1万人のファンの前に出てきたときは泣きましたよ。今となってはもう『出演、お願いします』ですよね(笑)。人間6~7年でめっちゃ人生変わる。すごいことですけど、僕の知らんところでめっちゃ頑張ったんやろうなって思います」

──気の早い話ですが『大阪パフェ』も、2回、3回と回を重ねるごとに成長していって。

たむら「僕は『大阪パフェ』を5年はやりたいんです。5年でビッグイベントに成長させたい。ボクシングのメイウェザー(米国)が(日本の)格闘技界に来たでしょ。普通は来ないですよ。でも、格闘技界でできるんやったら、エンタメ界でもそういうことができるんじゃないかって。僕は本当に、5年後にブルーノ・マーズ(米国)を呼びたい。ブルーノ・マーズがなんぼで来てくれるかわからへんけど、5年後に呼びたいんです! これは冗談でもボケでもなく、本気で呼びたいんです。なので1年目も必ず大成功させないと!」

方正「ブルーノ・マーズとビヨンセがアメリカンフットボールのハーフタイムショーに出ている動画がYouTubeに上がっているのですが、たむが今回どうしてもそれをやりたいと。でもさすがにブルーノ・マーズとビヨンセは無理やから俺らでやろうかと」

たむら「・・・た、タムーノ・マーズとホヨンセで(笑)」

方正「ホヨンセ(笑)。僕は『大阪パフェ』のテーマソングも作りました。僕とたむでTam-ho-(タム・ホー)。そこではタムーノ・マーズのラップもありますよ! キャッチコピーは『楽しさジューシー』。みんなが楽しめる本当に楽しいイベントを作っているのでぜひ来てください。

たむら「必ず笑顔になって帰っていただけます。そこに関しては裏切らないので、僕たちを信じて遊びに来てください!」

(Lmaga.jp)

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