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見取り図リリー、大阪でクリムトを観る【連載vol.1】

 「国立国際美術館」で展示中のグスタフ・クリムトの「パラス・アテナ」と見取り図リリー
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『リリー先生のアート展の見取り図』をLmaga.jpで連載させていただける運びとなりました、お笑いコンビ「見取り図」リリーです! いろいろなミュージアムを実際に観に行き、美術の教員免許を持つ僕なりのおすすめポイントをお届けしようと思います。

今回は、大阪・中之島の「国立国際美術館」で12月8日までおこなわれている『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道~』です。ざっくり言うと18世紀中頃からのウィーンのアートシーンを作品を通して観ていけるというものです。

やはり一番観て欲しいのはグスタフ・クリムトの作品です。バカみたいな言葉で言いますが「マジかっけーです!」。人生で一度は『パラス・アテナ』観ておいた方が良いと思います。

ちょっとだけ難しい話になりますが、この頃のウィーンの特徴は良くも悪くも保守的と言いますか、基本に忠実な画家が多かったと思います。しかし、クリムトは美術アカデミー(国公認の美術教育機関)と対立し分離派というグループを結成。古典的、保守的な芸術ではなくクリムトなりの新しい芸術を創ろうとします。

その情熱をこの『パラス・アテナ』にぶつけたんです!! パラス・アテナはギリシャ神話の知恵、芸術の神。その神を、写実的な古典なスタイルではなく、金箔なども使って新しい技法で描く、クリムトの魂がこもった絵なんです。絵の美しさはもちろん、オーラが輝いて見えました。

わかりやすく僕たち漫才師で言うと、巨人師匠に弟子入りしますが、意見の食い違いで弟子をやめ、本当のお笑いはこうだと模索・・・。説明無理でした。ぜひ実際に足を運んで目に焼き付けてください!!

完全に、クリムト目当てで行ったのですが、観終わった後ですごく良いなと思ったのは日常的で庶民的な物が好まれたビーダーマイアー時代に生まれた作品のオシャレさ! 銀でできた食器や茶器など現代の女の子が観てもオシャレでかわいいと思います。(注:ビーダーマイアー時代は18世紀前半に、豪華なものよりも一般市民の暮らしのものに注目が集まった時代です)

今回の取材で、ちょっとうれしかったのはみんな見た事がある、学校の音楽室にあったシューベルトの肖像画。あの絵の本物も展示されています。そして、ちょっと面白かったのは絵の横にシューベルトが実際使っていたガチメガネ。生まれて初めて偉人のガチメガネを見ました。生まれて初めて1つのメガネが厳重に守られているのを見ました。

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』概要
18世紀中頃の啓蒙主義から20世紀にかけて新しい芸術が次々生まれたウィーンを、アート、家具や日用品、街の歴史や建築を通じてたどる企画展。クリムトのほかにシーレ、ココシュカ、ヴァーグナーなど著名な画家による作品も。一般1600円、大学生1200円、高校生800円。

見取り図の近況
単独ライブ『ミトリズ宇宙旅行』を11月14日に「なんばグランド花月」でやります。10月12日の10時からチケットの1次先行予約開始。「よしもと漫才劇場」のライブに多数出演しているので、劇場公式サイトをチェック。


(エルマガジン)

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