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大阪「天王寺動物園」のコアラの最終日、多くの人が別れを惜しむ

 アークの最後の姿を見るため、コアラ館には多くの人が訪れた(9日・天王寺動物園)
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ブリーディングローン契約により渡英する「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)の最後のコアラ・アーク(雄・12歳)。同園最後の一般公開となった9日には、多くの来園者がコアラ館を訪れ、アークとの別れを惜しんだ。

通常、コアラは室内で飼育されるが、同園のコアラ館では敷地内にたくさんのユーカリの木を育て、そこで、のびのびと野外生活する姿が人気のひとつだった。

この日、会社を休んでアークの姿を見に訪れた女性2人は、「報道を見て飼育員さんとコアラの絆の強さに感動して昨日、今日と2日連続で来ました。寂しいし、大丈夫かな? と安心できない。東京から来た人に『こんなすごいコアラの展示している動物園は初めて』と聞き、誇りに思えた」とアークを見つめた。

約2年間、同園のコアラ館でボランティアガイド「Zoo Friends」として活動してきた松宮紀子さんは、「アークが木に登る姿を見て、『コアラってあんなに高いところに登るの!?』ってビックリされる方がたくさんいました。コアラの生態が一目でわかる展示は他園になく、そういう声も多く聞いているだけにとても残念です」と神妙な面持ちで語った。

アークは10日早朝、イギリスの「ロングリートサファリパーク」に向けて出発。契約では10年間の渡英となっているが、コアラの平均寿命(10~20歳)を考えると、12歳のアークが戻ってくる可能性は低い。同園を運営管理する大阪市の方針もあって、これにより「天王寺動物園」からコアラが完全に姿を消すこととなった。

取材・写真/岡田由佳子


(エルマガジン)

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