ヌード絵画を新しくした画家・藤田嗣治展が大阪で
1920年代に新しい「裸婦像」を確立し、西洋画壇でも称賛された画家・藤田嗣治。その展覧会が12月12日から、大阪「NUKAGA GALLERY OSAKA」(大阪市北区)で開催される。
「やわらかい、押せばへこむやうな皮膚を通して画のもつとも重大な条件である『質』をかく事にした」と語った藤田。後に「素晴らしい乳白色」と呼ばれる独特な白色下地と、墨を用いた繊細な輪郭線によるヌード絵画作品が絶賛され、パリ画壇の寵児へと登り詰める。
そんな藤田の絶頂期ともいえる、1920年代から30年代前半に描いた裸婦像を中心とした同展。その美しく雪のように白い肌から「ユキ」と呼んだ妻を描いた『長い髪のユキ』(1923年)や、30年代を通して彼のミューズとなる女性を描いた『横たわる裸婦(マドレーヌ)』などが並び、彼が生み出した裸婦像の「質」を感じとることができる。
さらに会場では、上記の作品と同時代に描かれた静物画や、デッサン画も展示。期間は12月12日から25日まで。入場料は無料。
(Lmaga.jp)