新しくなった大丸心斎橋店で、建築家ヴォーリズ巡り

名建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏が手掛けた「大丸心斎橋店 本館」(大阪市中央区)が、リニューアル工事を終えて9月20日に復活。建て替えの際に、建物を惜しむ多くの声が届いたことから、旧本館内装から保存された1254パーツのうち67%を再利用、一部外装もそのままに。ヴォーリズらしさが随所に活かされた、本館を楽しむためのルートをご紹介。

外観をグルリと巡ってみよう

御堂筋側は、昭和8年時のネオ・ゴシック様式の外壁を再利用。約12万枚のタイルが積まれているのだが、安全性を高めるためにすべてピンで固定。かなり目を凝らして見れば、小さな跡が残っているのが分かり、職人たちの途方もない労力を想像できるだろう。また、同館の象徴的でもあった孔雀のレリーフも心斎橋筋側に再設置。しっかりと見上げて、鑑賞を。

1階で、時代が巻き戻った気分に?

一歩入れば、旧館を知っている人なら懐かしくなるようなフロアに。天井などは竣工時の資料から、もとのパーツを活かして再現。エレベーターホールの位置は北側から南側へと変わっていたりはするものの、周辺の見た目はそのまま。ちょっと凹んだ跡や傷を残しているのも、歴史を感じて欲しいという想いからだ。また、一部は鏡面天井で現代的な空間も演出され、新しさも同時にアピールされている。

ティータイムは、復活した人気喫茶店へ

以前は中2階にあり、5階へと移転した喫茶「サロン ド テ ヴォーリズ」でお茶を。天井が高くなり印象は変わったものの、天井からは旧館からのペンダントライトが吊され、壁にはヴォーリズ建築の写真を展示。農家から野菜を直接仕入れる「サラダプレートセット」(1850円~)が新たに登場したほか、これまであったメニューもアップデートされているという。

お土産も、もちろんヴォーリズ

地下1階の和菓子「たねや」で、限定商品「お干菓子ヴォーリズ」(810円~)をお土産に。同ブランドは、ヴォーリズ氏が暮らした近江八幡市で誕生し、初代の山本久吉さんの頃から家族ぐるみの付きあいがあるほど縁が深い。そんな氏への思いを込めて考案されたのが、ステンドガラスがデザインされた美しい色合いのお干菓子だ。店舗デザインもヴォーリズ建築からインスパイアされているのでご注目を。

お店の営業は10時から20時半(地下2階は23時)、9月20日の初日は13時からオープン。

(Lmaga.jp)

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