大阪府・吉村洋文知事、学力テスト・国語が最下位でボーナス返上

31日に「大阪府庁」(大阪市中央区)で会見をおこなった大阪府の吉村洋文知事が、同日に発表された「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」について言及した。

この学力テストは、小学校6年生と中学3年生を対象に実施。大阪市は過去2年、全都道府県・政令市のなかで最下位で、吉村知事は大阪市長時代の2018年8月、「大阪市が最下位だったら夏のボーナスを返上する」と公言していた。

それから半年間、各学校の学力状況を調査し、指導主事がサポート教育するなど、学力向上に向け努力を重ねてきた大阪府。そして、4月にテストが実施され今回、中学校ではすべての教科で最下位を脱出。なかでも今回初めておこなわれた英語では全国平均を上回る結果となった。

しかし、小学校の国語は政令指定都市のなかでは、名古屋と並んで最下位。この結果を受けて吉村知事は、「約束しているので、夏のボーナスは返上する。といっても返上するという形はとれないので、被災地に寄付するようにしたい」と語った。

その一方、国語は最下位だったものの、昨年よりも学力が向上したことに対し吉村知事は、「半年間という期間で、大阪府の子どもたちも先生たちも良く頑張ってくれた。僕が声を上げたことで、教育委員会が動き、結果に表れているのだから大きな成果」とコメント。

そして、「今後、アジア諸国の子どもたちはどんどん力をつけてくる。松井市長にも学力向上は引き続きおこなってほしい。点数重視ではなく、30点だった子が35点になるだけでもいい。今までできなかったことができるようになった成功体験を重ねることが力につながり、社会全体としても将来の大きなプラスになる」と自身の考えを話した。

取材・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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