宝塚月組の男気あふれる珠城りょう、剣豪・宮本武蔵に挑む
年に数本は日本物を届ける宝塚歌劇団が、3月から『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』を月組で上演。巌流島の戦いで知られる宮本武蔵の生き様が、「宝塚大劇場」(兵庫県宝塚市)の空間に鮮やかに浮かび上がる。
脚本・演出は、16年前に佐々木小次郎を主人公にしたオリジナル作品『「巌流」-散りゆきし花の舞-』を発表した齋藤吉正。今回は、戦前から今も読み継がれる吉川英治の小説『宮本武蔵』をもとに、剣術修行のなかでさまざまな人と出会い、成長していく武蔵の姿を描く。
主人公・宮本武蔵を演じるのは、
また、新トップ娘役・美園(みその)さくらは、健気に武蔵を想い続ける幼馴染みのお通役。原作でも武蔵とお通とのすれ違いに読者はハラハラさせられるが、その恋の行方を新トップコンビがドラマティックに演じる。さらに佐々木小次郎役は、今作での退団を発表した男役スター・美弥(みや)るりか。大太刀を背に負う、前髪立ちの美剣士を、麗しく唯一無二の存在感で演じ切るはず。
同時上演の『クルンテープ 天使の都』は、神秘的なタイを舞台にしたエキゾチックなレビュー。音楽やセットにアジアの香りを匂わせ、エネルギッシュな歌やダンスで魅惑の世界へと引き込むだろう。公演は3月15日から4月15日まで。チケットは2月16日発売。
文/小野寺亜紀
(Lmaga.jp)