朝海ひかるが語る、「苦しかった」ベルばらの思い出

初演から45年を迎える宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』を記念したスペシャルステージに、元宝塚歌劇団雪組トップスターの女優・朝海ひかるが出演。2006年に男装の麗人・オスカル役で主演した当時の思い出や、作品について語った。

ときに女役もこなす美しさと男気溢れる芸風で、開幕前から「オスカル役者」としての期待が大きかった朝海。「ファンの方から届く長文のお手紙や、スタッフの方のオスカルへのこだわりから、このうえないプレッシャーを感じ、いつも以上に気を張っていた公演でした」と振り返る。

原作である池田理代子の漫画『ベルサイユのばら』の大ファンだった朝海は、1989年の雪組公演で宝塚版の魅力に開眼。公演に通い詰めるほど夢中になったが、雪組トップスターとしてオスカルを演じたときは、「ずっと拝見していた『ベルばら』が、こんなに苦しいものだと思わなかった」と苦笑する。

革命で戦い息絶える「バスティーユ」の場面の後、朝海のオスカルは天国で待つアンドレに向けて歌いながら銀橋を渡るシーンがあり、「バスティーユの場面は本当にしんどいんです! そのあとにバラードで幸せな気持ちを歌わないといけないのですが、すごく苦しいわという思いでした」と笑わせる。

朝海は、「男役、娘役両方ともに大事なことが詰まっている教科書本でした。椅子の座り方、マントのひるがえし方…、『ベルばら』に出たからこそ教わることがいっぱいありました」としみじみ話し、「これ以上ない宝塚の代表作です」と名作への想いを語った。

歴代のOGが集結する『ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~』は1月27日開幕の東京公演を経て、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて、2月16日から24日まで上演。チケットは発売中。

取材・文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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