建築家・妹島和世による大阪芸大の新校舎、チームラボの展示も

「大阪芸術大学」(大阪府南河内郡)で昨年4月に新設されたアートサイエンス学科。その新校舎が竣工し、11月27日に設計者の妹島和世氏による内覧会がおこなわれた。

新校舎は、なめらかな3層の屋根(1層目はテラスも兼ねる)と大きく取ったガラスの壁面が印象的。建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞した妹島和世氏は、この建物の特徴を3つ挙げながら説明した。

1つ目は「環境と調和した建築を目指したこと。この新校舎は丘の上に立地し、キャンバスに続く坂道、通称『芸坂』を上ると最初に目に入ります。ですので主張が強くなりすぎないように」。2つ目は「建物が開かれていること。内と外の自然なつながりを重視し、いろいろな角度から出入りできるようにしました」。3つ目は「アートサイエンス学科以外の学生も気軽に出入りできること。大学の入口にあり、スクールバスの停留所にも近いので、ここで新しい出会いが生まれるようにしたかった」と話す。

新校舎の1階には、複数の入口を持つ開放的な共有スペースを中心に講義室とラボ、サロンが配置されており、地階には最新鋭の機材が並ぶスタジオとギャラリーがある。なめらかな曲面を持ち、内と外が連続する空間は確かに魅力的で、学生たちがうらやましくなる。新校舎は12月4日まで一般に特別公開。また、大阪芸大の客員教授をつとめる猪子寿之さん率いるチームラボと、同客員教授である村松亮太郎さんが代表をつとめるネイキッドの作品展示も同時期に開催される。

取材・文・写真/小吹隆文

(Lmaga.jp)

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