着物姿の清川あさみと南果歩、京都の建仁寺両足院で作品を語る

アーティストの清川あさみによる『千年後の百人一首』原画展が、京都の「建仁寺 両足院」(京都市東山区)で11月21日より開催。その会場で20日、彼女と女優の南果歩による記者発表がおこなわれた。

6年前に清川の作品制作を通して知り合った清川と南。プライベートでも仲の良い友人だと話す2人は、「お互いに激しい歌が好き」と明かした。清川は、「百人一首のひとつひとつは短い歌ですが、そのなかにいろんな意味が込められています。それを解釈するところから始めたので、とても時間がかかりました。一首ずつ丁寧にやり抜いた感じです。一筋縄ではいかない制作でした」と、苦労したようだ。

南は「情熱的な歌が好きなので、録音の時もそういうのはノリノリでやりました。あさみちゃんも激しい歌が好きと聞き、あらためて私たちは近いんだなと実感しています」と話した。歌について清川は「日本人特有かもしれませんが、秋だから少し切ないとか、人を恋しく思うとセンチメンタルになるとか、そういうのって千年前も今も変わらないんだなって。それが自分にとっての発見かな」と語った。

本展は、清川あさみと詩人の最果タヒがタッグを組んだ書籍『千年後の百人一首』(リトルモア刊)の原画を初公開するもの。清川は糸とビーズなどを用いて、一首一首の世界を今のものとして情感豊かに表現し、最果は「百人一首」の世界を現代詩として再構築した。本展では清川の作品を鑑賞できるのと同時に、最果の詩を南果歩の朗読で味わえる。情熱にいろどられた「千年後の百人一首」の原画が、晩秋の京の名刹に浮かぶように配され、時空を超えた感動が広がる。期間は12月10日まで、料金は一般1000円。

取材・文(小吹隆文/美術ライター)

(Lmaga.jp)

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