あの頃の青春、大阪の書店・心斎橋アセンスが閉店

美術書や洋書を扱う書店として、多くのファンの心をつかんだ書店「心斎橋アセンス」(大阪市中央区)が、9月30日に閉店。ネット上で惜しむ声があがるなか、最後のフェアが開催されている。

大阪・心斎橋筋沿いという好立地から、待ち合わせや立ち寄りスポットとして長年愛されてきた同店。さらに、オープン当時(1986年)から美術書や洋書といったマニアックな品揃えが珍しく、クリエイターや芸術系の学生たちに重宝されてきた。

ツイッター上には、「大阪芸大に入学したばかりの1989年頃に心斎橋アセンスさんで買った2冊。ネットなんか存在してない頃にはこういう偏った本を探すのに苦労した。長い間お疲れ様でした」「高校生の頃。古着屋めぐりして、アセンスで画集や写真集を見て、また古着屋に戻るひとりの休日が楽しかった。かっこいいものをたくさん教えてくれてありがとう」と当時を懐かしむ声が多数。

現在、作家の柴崎友香と長嶋有が企画した『ありがとうアセンス選書フェア』が開催中。本棚には多くの作家らがメッセージを寄せており、公式サイトで同店は「今までお世話になった沢山の作家さんたちの賛同を得て、最後の最後までこのような企画を開催できることに、感謝の言葉しかありません。これまで数々のフェアを開催してきましたが、これほどあたたかでさまざまな思いのつまったフェアは初めてなのでは」とコメントした。

2015年、ビル建て替えのために一時閉店を余儀なくされた同店。2016年10月にリニューアルオープンし、接客を見直したり、多目的イベントスペースを併設するなど、コミュニケーションを大切にした書店へと生まれ変わっていた。

(Lmaga.jp)

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