新会長・笑福亭仁智「この辺りを繁昌亭通りに」

大阪の寄席「天満天神繁昌亭」(大阪市)で9月15日、12周年の記念式典が開催。13年目のスタートに合わせ、上方落語協会の新会長・笑福亭仁智が抱負を語った。

2006年の新開場では、上方落語で戦後初の定席誕生に多くの人で賑わい、落語ブームが到来。「昼席に来られた方が夜席に来られてと、上方落語ファンのすそ野が広がった。繁昌亭効果は絶大でした」と仁智は振り返る。

現在も、毎週火曜の朝に落語5席が気軽に楽しめる『火曜の朝席』や毎月第2、4金曜の深夜落語会『乙夜寄席』など、足を運ぶ機会を増やし、新たなファンを獲得。また、リピーターがさらに楽しめるようにと、毎日開催している昼席の番組改革にも取り組み、「昼席は落語8席、色物2席が出ます。この8席の落語家の色合いをさらに重視したものにできれば」と話す。

副会長の桂米團治は、「10周年のときは、商店街にも協力してもらって、お練りもできました。街と劇場がひとつになるには10年かかるんやなと、しみじみ思いました」とコメント。今後の目標を尋ねられた仁智は、「大阪天満宮でお参りして、繁昌亭で落語を聞いて、商店街でご飯を食べるという、繁昌亭周辺で1日遊べるようになれば。この辺りが『繁昌亭通り』と呼ばれるようになったら」と答え、さらに地域に根付かせたいと意欲を語った。

取材・文・写真/岩本和子

(Lmaga.jp)

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