彫刻家・名和晃平、パリのルーヴル美術館に巨大作品

大阪出身で京都を拠点に活動する彫刻家の名和晃平が、フランス・パリの「ルーヴル美術館」で7月13日から特別展示をおこなうと発表された。

これは、パリを中心に8カ月にわたり開催される、日本の文化を紹介する事業『ジャポニスム2018:響きあう魂』の一環。作品『Throne』は、東洋の神事や祭事に出てくる「山車」の形態やそのルーツを考察しながら、紀元前のエジプトで始まったと言われる金箔貼りの伝統技術と最新の3D造形システムを融合した、高さ10メートル余りの彫刻で、なかでも最大級の展示となる。ルーヴル美術館のピラミッドに「浮遊する空位の玉座」として表現されたその彫刻は、古代から連綿と続く「権力」や「権威」が遺してきたものは何か、そして未来はどうなるのかを問いかけるものだ。

名和は「ルーヴル美術館には、京都市立芸術大学の学生時代に初めて研修旅行で訪れました。特に古代美術や宗教美術に惹かれ、普遍性を持った彫刻の表現とは何か、を考えさせられました。一生に一度しかないような、ルーヴル・ピラミッドでの展示の機会を大切にしたいと思います」とコメントしている。

また、パリの別会場「ロスチャイルド館」でおこなわれるグループ展(7月14日~8月18日)でも、名和は泡と光のインスタレーション作品『Foam』を展示。対照的な内容の2つの大規模な展示がパリで同時に公開される特別な機会となる。

(Lmaga.jp)

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