平均39歳アイドル・純烈「命懸けで、いけるところまで」

「夢は紅白出場&親孝行」と掲げ、全国各地のスーパー銭湯などで精力的に活動する、平均年齢39歳のムード歌謡グループ・純烈(じゅんれつ)。40~70代の女性を中心に熱狂的な支持を集める彼らが、結成11年目にして初のホールツアーを開催する。

2007年に結成された同グループは、各メンバーの経歴がユニークだ。ボーカルを務める白川裕二郎(41歳)は元力士(綱ノ富士)で、その後『忍風戦隊ハリケンジャー』で俳優デビュー。友井雄亮(38歳)は俳優として『仮面ライダーアギト』や、旅番組『世界ウルルン滞在記』などに出演。小田井涼平(47歳)は『仮面ライダー龍騎』などに出演、昨年映画コメンテーターのLiLiCoと結婚したことで話題に。最年少の後上翔太(31歳)は、純烈に参加するため、東京理科大学を中退した過去がある。

そして、リーダーの酒井一圭(42歳)は『逆転あばれはっちゃく』(5代目)や『百獣戦隊ガオレンジャー』に出演したり、2005年にはDDTプロレスリングの『マッスル』に継続参戦。その後、酒井が「歌謡曲で紅白を目指して、親孝行しよう」と、戦隊モノで知り合いだった小田井、白川を誘って純烈を結成。下積みを経て、2010年にメジャーデビューを果たした。

「デビュー当時は歌う場所がなかったんですが、リーダーにプロレスのつながりがあったから、『プロレスは引退したけど今純烈ってグループで歌うたってるねん、どっか出してくれ』って頼んだりして。で、プロレス団体と試合して勝ったら両国国技館で歌えるということになって、オープニングアクトを務めたり」(友井)

「お客さんから見たらこうやけど、裏側はこうやとか、お客さんを喜ばせるエンタテインメントっていうのは、プロレスですごく学びましたね。プロレスだらけです、純烈。それこそ小田井さんの奥さんのLiLiCoさんも、今DDTで継続参戦されてるレスラーなので」と酒井が言うと、友井は「やからいずれ、純烈リーダー・酒井一圭 VS LiLiCoっていうのは出てくると思いますね(笑)」と、今後の展望を語った。

現在はスーパー銭湯の宴会場や健康ランドなどを中心に、年間200回以上の公演を開催。ステージに降り、握手をしたり写真を撮ったり会話をしたり、時には抱きしめたりと、ファンとの近い距離感とサービス精神の高さが話題を呼び、人気は右肩上がりだ。

「純烈を結成したときは、ゼロから自分たちで値打ちをつけていかなくちゃいけなかったので、大変でした。絶対紅白出てやるんや!っていうのを自分に言い聞かせながら頑張るしかなかった。生きるためにいろんなことやってきたんです。で、10何年経って生き残ってるっていうのは、運も良かったし、人との出会いにほんとに恵まれてましたね。ファンのみなさん、スタッフさん、戦隊モノの俳優仲間、みんなが応援してくれた」(酒井)

彼らのショーでは、推しメンバーのカラーに光る公式ペンライトを振りながら、「翔ちゃん頑張って~!」「フゥー!」と叫び、おばさまたちが乙女のように盛り上がる。一緒に振りを踊ったり、歌ったりとノリノリで、元気いっぱいだ。

「お客さんは僕らの母世代が多いんですけど、団塊の世代で圧倒的に人口が多いんで、彼女たちが純烈いけーって言ったらいけるし、宇宙へ飛んでけ~!っていったらほんまに飛ばされるかもしれへん(笑)。そのくらいエネルギーがあるし、ほんとにお客さん次第なんですよね。だから将来、足が動いて元気な人は外野席、アリーナはみんな車いす、とかあるかも。僕らもしんどかった時代が長かったので、命懸けでいけるとこまで頑張ろうと思ってます」(酒井)

もちろん、今年の目標も年末の『NHK紅白歌合戦』出場を掲げている。「昨年はいろんなメディアさんに、もしかしたら純烈の出場あるんじゃなかろうか、みたいに言っていただいたなかで『落選』となって、僕らも『だよな』ってわりと早めに切り替えができたんですけど、お客さんがすごく残念がってくださって。今年は我々も絶対に出るって年頭から言い続けているし、お客さんの熱量とか期待感を裏切るわけにはいかないよなって考えさせられる毎日です」(後上)

「出られなかったらって思うとゾッとするんですけど、でも3度目の正直とか、あるかもしれませんからね。今は一生懸命、新曲の『プロポーズ』を歌っていくだけです」(白川)

5月に発売された勝負曲『プロポーズ』は、ステージからメンバーが「ゆびわをおくるよ」とプロポーズする純愛ソング。「このタイトルがあがってきたときに、これで勝負できるんかな?ってぶっちゃけ思ったんですよ。僕らのファン層って結婚されてる方が圧倒的に多いと思うんですが、この曲はちょっと甘酸っぱいんで、ファン層に刺さるのかなって。でもその心配はなかった。振り付けを一緒に踊ってくれつつ、ちゃんと聴いてくれてる人が多くて、うれしいです」(小田井)

おばさまたちの愛と期待を一身に背負い、年末に向かってまだまだ公演を重ねていく純烈。関西では、6月20日に「神戸文化ホール」(神戸市中央区・2公演)、21日に「サンケイホールブリーゼ」(大阪市北区・2公演)でホールツアーをおこなう。チケットは全席指定で7000円。

(Lmaga.jp)

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