映画『ゴースト』、浦井健治らベストキャストで日本初上演

1990年公開の大ヒット映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のミュージカル版が日本で初上演。主演の浦井健治をはじめ、その絶妙なキャスティングが話題となっている。

暴漢に襲われゴーストになった後も、恋人のモリーを必死に守ろうとする銀行員サムを演じる、浦井健治。ミュージカル界の王子的存在であり、今秋上演する劇団☆新感線『メタルマクベス』の主演に決まるなど、いま勢いに乗っている。そんな彼が、生来の誠実で優しい持ち味を活かせる純愛ものに真っ向から取り組むのは、貴重で楽しみだ。

そして、デミ・ムーアの潤んだ瞳が印象的だった陶芸家・モリー役は、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の咲妃みゆと、AKB48出身で舞台や映画、ドラマなど多彩に活躍する秋元才加とのWキャスト。2人は、奇しくも『ローマの休日』のアン王女を脚本・演出が違う別の舞台で演じ、それぞれ天性の演技力を発揮していた。今回もモリーの葛藤まで表現して、大きな感動を誘うだろう。

さらに森公美子が演じるのは、自身が『第40回菊田一夫演劇賞』を受賞した『シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~』と同じウーピー・ゴールドバーグが本役の霊媒師オダ・メイ役。サムの声だけが聞こえて、アタフタする様子など、今回もイメージ通りの快演で舞台を引っ張るはず。また、昨年の『RENT』エンジェル役が素晴らしかった平間壮一は、物語のキーパーソン・カール役を的確に演じる芸幅の持ち主。まさにベストメンバーが揃ったと言える。

ウエスト・エンド、ブロードウェイ版を基に演出するのは、『ミス・サイゴン』のダレン・ヤップ。名曲『アンチェインド・メロディ』はもちろん、ソウフルな楽曲からバラードまで充実の音楽で綴られ、イリュージョン的演出も評判の舞台をどう料理するのか、興味が尽きない。8月の東京公演を経て、ミュージカル『ゴースト』大阪公演は9月8日~10日に「サンケイホールブリーゼ」(大阪市北区)にて。チケットは5月26日に発売。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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