AKB48・横山由依、京都ドラマで主演「イケズ石とか知らなかった」
AKB48グループ総監督の横山由依が連続ドラマ初主演を果たす、4月24日(深夜1時25分)スタートのカンテレ制作ドラマ『はんなりギロリの頼子さん』(全4話)。「よそさんが嫌いで意地悪」だが、「実は不器用で心やさしい」根っからの京都人・新堂頼子を演じ、京都の名所や知られざる文化・習慣を描いた、あさのゆきこのコミックが原作となっている。共演は、『動物戦隊ジュウオウジャー』などで人気の若手俳優・中尾暢樹。京都で撮影中の、横山&中尾に話を訊いた。
写真/Ayami
「私も目つきが悪いって言われることが多いので」(横山由依)
──横山さんにとっては、連続ドラマ初主演ということですが、最初にオファーがあったときはどんな思いでしたか?
横山「すごく驚きました。でも、京都出身ですし、自分に近いところもあるのでうれしいなって」
──京都といえば、横山さんは『京都いろどり日記』(カンテレ・月1回)もやられてますよね。
横山「そうですね。もう6年やらせていただいて、そのスタッフさんと違うカタチでご一緒させていただくのはすごい幸せだなと思いました」
──一方、中尾さんは関東から京都に転勤してきた雑誌編集者・山田役です。
中尾「最初お話をいただいたとき、京都弁をしゃべるのかなと思っていたんですけど、台本を見たら、東京の新人記者というオリジナルキャラクターで。だから、素直に反応して、京都のことを知っていけばいいかな、と。頼子さんは説明セリフも多くて大変ですけど、僕は京都を楽しもうって感じで(笑)」
──おふたりはこれまで共演は?
中尾「初めてです」
横山「最初お会いしたのが衣裳合わせのときだったんですけど、すごくオトコマエで。それを周りのスタッフさんにすごくいじられてました(笑)」
中尾「その頃から、山田のキャラクターが確立してましたね」
──横山さんの印象はどうでしたか。
中尾「AKB48グループの総監督をされているのは知っていて、いつも人前に立っているだけあって、演技もなんでもこなしてしまうんだなって感嘆しました。さすが横山さんという」
横山「アハハ、初めて聞くわ(笑)」
中尾「それに、頼子さんという役に合ってますよね。本人はいつもほんわかという感じなんですけど、ちょっとツンツンしてるというか」
横山「私も目つきが悪いって言われることが多いので、頼子さんの目つきのせいで勘違いされてしまう感じが共感できるなって。ちょっと似ているところもあるなと」
──ドラマでは、京都の人気スポットとともに、「いろは」も学べる内容と聞いています。ニセモノ舞妓さんの見分け方や、京都での掃除の仕方、イケズ石とか。
横山「いやぁ、私も京都出身なんですけど、知らないことも多くて。しきたりとか。これをきっかけで知ったこともありますね。イケズ石とかも知らなかったですし。昔から住んでらっしゃる方はご存じのことかもしれないですけど、わりと若い世代だったりは知らないことも多いのかなって」
──イケズ石とか聞いて、関東出身の中尾さんはどうでした?
中尾「京都、こえぇなぁって。お茶でもどうどすか?とか言われたら、僕も山田みたいに善意として受け取りますもん。お茶飲んでいきますよ」
横山「まあ、山田が素直すぎるというのもありますけどね(笑)」
──中尾さんって、それが許されるキャラクターですよね。
横山「うん、そうですね。愛おしいキャラですね」
「私がラブストーリーってどうだろう(笑)」(横山由依)
──おふたりのコンビネーションは現場ではどうですか?
中尾「僕がよく変なことしてしまうので(笑)」
横山「アドリブをすごく入れてくるんですよ(笑)。昨日も撮影があったんですけど、すごいアドリブを入れてきて。私はシンプルに困惑してしまって(笑)。なに言ってるかわかんなくって。でも、そうやって現場を楽しくしてくれています」
──『京都いろどり日記』で訪れたスポットも今回は登場するのですか?
横山「そうですね。番組で行かせていただいた場所も多く、『あ、これはあのときの回だなぁ』って思ったり。今回のドラマは、たばこ屋さんが舞台なんですけど、そこは元々カフェだったところで、ロケでも行ったことがあって」
中尾「僕もDVDをいただきました」
横山「観てないでしょ?」
──え、観てないんですか?
横山「絶対観てない。タイトル言ってみて」
中尾「・・・なんとか小町」
横山「ほらぁ」
──惜しくないですねぇ。
横山「いつも『ほろ酔い小町』とか言ってくるんですよ。『いろどり日記』ですから(笑)」
中尾「撮影に入っていてまだ観れてれてないので、帰って観ます・・・」
──ぜひそうしてください。『いろどり日記』は横山さんが「はんなり巡る」ロケ番組ですが、ドラマではイケズな京都がテーマですよね。それもまた京都の面白い一面ではないでしょうか。
横山「私が上京したとき、言われたことあるんですよ。『実はそう思ってないでしょ?』って。なんでだろうって思ったら、京都人だからって言うんですよ。あぁ、京都のイメージってそういうのもあるんだって。今回はそれを面白く描いているので、観光地としての京都とのギャップも楽しんでいただければ」
中尾「僕はまだ信じてないですから(笑)。『こんなこと言う?』みたいな。お茶漬けがどうとか、家に上がっていってとか。誇張してるんじゃないかって。撮影が終わっても、ずっと山田みたいな気持ちでいると思います」
──また、イケズな京都だけでなく、おふたりのラブ・ストーリーもあると。
中尾「そうですね。ほんわかするラブストーリーですね」
横山「ホントに私、ラブストーリーとかあんまり経験がないので、どうかなと思ったんですけど、現場では山田が、おっちょこちょいなんですけど、ちゃんとリードはしてくれるので。でも、私がラブストーリーってどうだろう(笑)。なんとか、楽しくやっています」
──中尾さんは慣れた感じですよね?
中尾「今、別の現場でラブコメをやってるんですけど、今回のドラマって、俗に言う壁ドンではないじゃないですか」
──少女コミック的な世界とは違いますよね。
中尾「そうですね。それが逆にいいなって。お互いが少しずつ、少しずつ歩み寄っていく感じがほんわかするというか。それが京都の街の魅力と交わって、全体的にいい雰囲気になっていると思います」
横山「大人からお子さんまで、幅広く観ていただけます」
──ふたりが接近するシーンもほんわか?
横山「ほんわかしてるよね(笑)」
中尾「もう、甘酸っぱい感じですね。横山さんのファンにも怒られないかと(笑)」
横山「大丈夫だから(笑)」
(Lmaga.jp)