世界で60台の貴重な自動演奏楽器 神戸で修復
世界で現存するのは60台ほどといわれる自動演奏バイオリン「フォノリスト・ヴィオリーナ」。今回、六甲山上の「六甲オルゴールミュージアム」(神戸市灘区)が所蔵する同楽器が修理され、2月18日にお披露目される。
1910年頃にドイツのフッフェルト社によって作られ、ピアノの伴奏と共に3挺のバイオリンを使って自動演奏するこの楽器。同館で所蔵されているのは、仕組みや演奏方法はもちろん、内部の部品や素材にまでこだわって、ほぼ当時のまま1993年に復元されたもので、数曲だけを演奏することができた。
今回は楽器のコンディションを向上させるとともに、その演奏を後世に伝えるためおこなわれた大規模な修理。同館は、「完成度の高い本来の演奏を取り戻し、 演奏曲も数十曲に増える予定です。お披露目では修理を担当した技術者が解説し、珍しい自動演奏楽器の修理エピソードも聞ける特別なイベントです」という。開催は11時から、入場料のみで参加できる。
(Lmaga.jp)